グルメ

サムギョプサル

スパークリング 32才(女性)
韓国旅行と聞いて思い浮かぶもの。それはサムギョプサル。
記号を組み合わせたかのようなハングル文字や世界遺産の数々、カルビ、真っ赤で辛いスープ料理などを差し置いて なぜサムギョプサルなのか?それは私が好きだからです。

サムギョプサル。一回聞いただけでは覚えられないほど聞きなれない“韓国らしい”発音ですが、簡単に言うと『豚肉の焼肉』です。

両手をあわせたくらい大きさの脂ののった豚肉をずっしりと重い鉄板で焼く。鉄板は斜めに傾いていて、お肉からでる油は専用のカップにぽたぽた流れていきます。豚肉から流れる油で一緒にキムチを焼くとほんとうにジューシー。

ボリューム感のあるお肉は焼けるとアジュモニ(食堂のお姉さん)が肉用のハサミで一口大に切り分けてくれ、たっぷりの野菜と一緒にほおばります。サンチュ(葉っぱ)にごはんとお肉を包み、ひとくちで口に放り込みむと話もできないくらいですが、もぐもぐと口を動かしていると、サムギョプサルの至福の時間が始まります。

焼き加減にもこだわってカリカリになるまで焼いて歯ごたえを楽しみます。お好みで辛い味噌をつけるもよし、ごま油と塩を付けて食べるもよし。手巻き寿司のように自分でつくった気分になれ、多種多様なのがよいところです。

韓国では、焼肉はお店の人が焼いてくれ、食べ方もレクチャーしてくれます。時にはお肉をサンチュに包んで口の中にまで入れてくれることも。韓国旅行に来た!と感じる瞬間は食堂でサムギョプサルを焼いてもらっている時かもしれません。日本語が離せなくても一生懸命作り方を説明してくれたり、早く食べなさい!と手で合図したり言葉は通じなくても心の距離が近づいた気がする瞬間です。
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