
2021年9月15日
- #本
アイアムマイヒーロー!
あなたには、今までの自分を捨て去って
新たな自分として生まれ変わりたいと思ったことはありますか?
私は子どもの頃よく思っていました。
寝るときに、朝目覚めたら別人に生まれ変わってないかな
と密かに何度も願っていました。
嫌なことがあるたび現実逃避をしていたのだと思います。
さすがに大人になった今は思わないけど、
あの頃に戻って人生をやり直したいと思うことは今でもあります。
ちなみに「あの頃」はその時の気分で毎回変わります。(笑)
・
今日ご紹介する本は、「赤の他人」として
10年前にタイムスリップしてしまった男子大学生の物語です。
『アイアムマイヒーロー!/鯨井あめ(講談社)』
主人公は、授業には行かずバイトもしていない
自堕落な生活を送る大学生のタカナリです。
自分のことをプライドは高いくせに繊細で傷つきやすいと思っています。
ある日、そんな自分を変えてくれる劇的な何かがあったらいいなと期待して
同窓会に参加するのですが、話の途中にカッとなって途中で席を立ってしまいます。
駅へと向かったタカナリは、女性がホームから転落するのを目撃します。
助けなければと思うものの身体が動きません。
電車も迫ってきたし、やばい。どうしよう!と思った瞬間、意識が遠のき、
目が覚めると全く知らない子どもの姿となっていたのでした。
そして目の前には小学生時代の自分がいて話しかけてきます。
どうやら自分は「カズヤ」という名前で
タカナリの友だちであることがわかります。
しかし「カズヤ」なんて友だちがいた記憶はありません。
タカナリは、「赤の他人」として10年前にタイムスリップしてしまったのでした。
小学生の頃のタカナリは自分のことをヒーローだと宣言するような、
まっすぐで明るい人気者でした。
ですが、赤の他人になって客観的に少年タカナリを見てみると、
人の忠告なんて聞き入れないし、
反省もしない、我が道を行く我儘少年だったのでした。
タカナリは、少年タカナリの性格や思考回路を少しでも変えられたら、
未来の自分も変わるのでは?と矯正することを思いつきます。
と言っても少年タカナリは人の話を聞かないので、なかなかうまくいかないのですが。
タイムスリップの謎はわからないし、
少年タカナリは問題児のままだし、
このまま赤の他人である「カズヤ」として
新しい人生を歩むのもありかなという考えも芽生え始め…。
果たしてタカナリはこの先どう生きていくことになるのでしょうか。
・
ところで、この物語はタイムスリップの原因を究明するだけのお話ではありません。
実は本来無かったはずの事件がタイムスリップ先で立て続けに起こってしまうのです。
昆虫や鳥の死骸が次々に見つかったり、少年が不審者に声をかけられたり。
犯人は誰なのか。
そもそも何のためにこんな事をしているのか。
タカナリは自分たちで犯人を探すことにします。
事件の真相とは?
この続きはぜひ小説でお楽しみください。
***
面白かったです!
特に終わりが良かった。
ネタバレになるのでどう良かったかは言えないのですが、
きっとこの本を読んだ人は、
この先生きていく上で大切なことに気付かされると思います。
私は読後に心がすこし軽くなりました。
例えるなら、心の換気ができたような感じかな。
すぐに人のせいにしたり、
何もかもが気に入らなかったりする方は、
心が良くない感情で埋め尽くされているせいで
心が狭くなっているのだと思います。
心の風通しがよくなると感じ方や見え方も変わるものですよ。
ぜひこの本を読んで、まずは心の換気をしてみてください。
・
それにしてもですよ!
自分の目の前に小学生の自分が現れるって、すごい状況ですよね。
ちょっと想像してみてください。
仲良くなれそうですか?
私はどうかなあ。仲良くなれないかもなー。(笑)
でも、授業中の様子や、友だちや親とどのように接していたのかは見てみたいかな。
想像するに、生意気な気がします。(笑)
あなたはどうですか?
-
プロフィール
田島 悠紀子
Tajima Yukiko
7月13日生まれ。群馬県出身。
B型。 -
担当番組
・富山ダイハツ オッケイウィークエンド
(毎週土曜 11:00~11:55)・ヨリミチトソラ
(毎週水曜・木曜 16:20~19:00) -
最新の記事
2025年4月 月 火 水 木 金 土 日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 -
テーマ
-
月別
2025年
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年