10『アップルの人』
2009年3月22日
3連休にあわせて、毎日1冊の本を紹介してきましたが、これでとりあえず最後です。
今日ご紹介するのは、『アップルの人』。
劇作家・演出家・作家である、宮沢章夫(みやざわ・あきお)さんのエッセイです。
以前、彼のエッセイ『わからなくなってきました』を読んだ時、
彼の独特な視点にはまり、今回も買ってみました。
アップルの人、というのは、食べる林檎ではなく、パソコンの方です。
作者自身のデジタル社会との格闘を綴っています。
私もパソコンは、そんなに詳しくないので、
一体何のことを言っているんだ???と思うようなエッセイもありましたが、
基本的には、誰もが一度はやったことがあるであろう、デジタルとの格闘について、
宮沢さんの独特な視点で書かれています。
正直、くだらないです(笑)。
でも、だからこそ面白いのです。
私は、電車の中で読んでいたのですが、ずっと笑っていました。
きっと、ずっとヘラヘラ笑っていて、あやしい人だったかもしれません。。。
例えば・・・
*「限定」に弱い人は多いと思うが、「即納」も魅惑的。
*ネット上で、あるキーワードを調べているうちに、
その言葉に関連する様々な情報にたどり着き、
知らないうちに、どうでもいい情報に詳しくなっていたりする。
*迷惑メールのタイトルの進化について。
*ノートパソコンは人をだめにする。その理由について。
⇒ノートパソコンについては、
マジメな文章を書いているのに、布団の上だったりすると、
自分自身のテンションがよくわからなくなってきたり、
ノートパソコンの周りに資料がたまり部屋が汚くなったりする。
といったことが書かれています。
大袈裟な〜!と思いながらも、おかしくて仕方ない!
いきなりパソコンが、うんともすんとも言わず青ざめた経験がある方など、
このデジタル社会で、一度は「イラッ」ときたことがある方は、是非、読んでみてください。
共感ポイント満載です。