17『ホノカアボーイ』
2009年3月13日
今日は、明日14日公開の映画『ホノカアボーイ』をご紹介します。
映画館の扉を開けたら、そこはハワイ島の北の町、ホノカアでした。
ほんのひととき、私は旅に出ていました。
どこまでも広がる青い海。
さわやかな風と柔らかな太陽の日差し。
そして、のんびり穏やかな町のリズム。
よく私は、1、5倍速で生きてる(笑)なんて言われますが、
ここの町の人たちは、逆に1、5倍ゆっくり生きているように見えました。
原作は、熱狂的なファンを持つ吉田玲雄さん。
そして、主人公のレオを演じるのが、
人気ドラマ「イケパラ」の関目役でおなじみ!岡田将生(まさき)くん。
おなじみ?関目って誰?と今、突っ込みが入ったような気がする・・・笑。
そんなに目立つ役ではありませんでしたが、私は、関目が一番好きだったんです♪
すみません。ただそれだけです。。。
原作者の名前は「玲雄」。
主人公の名前は「レオ」。
公式サイトをみると、
「実在する登場人物と物語上の人物がいりまじりながら・・・」と書かれているので、
どうやらベースは、作者の実体験がベースになっているようです。
レオは、大学を休学し、以前、元カノと訪れたホノカアにやってきます。
そして、ホノカアの映画館で映写技師として働くことに。
不器用なところは、イケパラの関目にも通ずるかも。それと色は違うけど髪型も。
ホノカアの町で、レオは様々な人と出会います。
いたずら好きのおばあさん、ビーさんをはじめ、
レオの親友のおじいさん、コイチ、
ホノカア最長老のポップコーン売りのおじいさん、ジェームス、
ホノカアで一番のくいしんぼう、エデリなど。
個性的だけど、優しい人たちです。
とくに、レオは、いたずら好きのおばあさん、ビーさんと仲良くなり、
毎日、ビーさんの作るご飯を食べに行くようになります。
そのビーさんの作るご飯が、どれもとても美味しそうなの。
そして、それらをレオが大きな口をあけてとても美味しそうに食べるんです。
お茶目で乙女心を忘れないビーさんは、とてもかわいいおばあちゃんです。
そんなビーさんは、レオのために、あることをするのですが、
レオが、全く気が付かないの!
レ〜オ〜〜!気付け〜!と、私は、両手で私のワンピをギュッとつかみながら、
はがゆくて、もどかしくて、胸の奥がドズキンと鈍く痛みました。
『ホノカアボーイ』は、全体的にとてものどかな雰囲気ですが、
ただ優しいだけではないのです。
気付かないうちに人を悲しませていたり、
その逆、人を喜ばせていることもありますよね。
現実逃避した〜い!と言って、旅に出たからといって、
その場所で生活をしている人にとっては、そこが「現実の世界」なわけで、
いいこともあれば悪いこともある。
その現地の人たちの現実の世界にレオは入っていったわけです。
この映画は、色々はっきりしないところもあったけれど、
レオと同じく、旅人感覚で見ている私たちには、
これくらいで十分なのかもしれないなぁ。
旅(映画)の終わりに流れる小泉今日子さんの歌声もとても素敵です。
ちなみに作曲は、斎藤和義さんです。
2時弱の上映時間でしたが、
もっと長い間、ホノカアの町を旅しているような気分になりました。
よく人生は旅に例えられるけれど、
この映画を見た後は、よりその感覚が強くなりました。
毎日の生活の全てを「旅」だと思ったら、毎日がとても新鮮に感じられて、
なんか、いい感じです♪