11『レボ〜燃え尽きるまで』&12『チェンジリング』
2009年2月15日
「女」とは・・・。
今日は、自分にとって大切なものを守ろうとした
2人の女性の映画を2本ご紹介します。
まずは、今週20日金曜まで公開の
『レボリューショナリーロード/燃え尽きるまで』。
タイタニックコンビの、
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが夫婦を演じるということで、
タイタニックファンにとっては、
やっと2人は結ばれたのね〜と嬉しい気持ちかもしれませんが、
いやいやいやいや。
ラブラブだったのは、最初だけ。
1950年代のアメリカ、コネチカット州。
傍目には、理想のカップルに見える二人ですが、
それぞれ、理想と現実のギャップに悩んでいます。
特に、奥様・エイプリルの方が。
自分は、女優になるはずだったのに。
もっと輝かしい人生になるはずだったのに。
なぜ?こんな平凡な人生を送っているの!?と、
むなしさを抱えながら日々を過ごすエイプリル。
かわいい二人の子供もいるけれど、彼女の頭の中にあるのは、自分のことばかり。
そう。彼女が大切にしているのは、自分の思い描いた「本当の人生」だけ。
その「本当の人生」を得るために彼女がとった行動とは・・・?
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そして、もう1作品は、今週20日金曜公開の『チェンジリング』。
監督:クリント・イーストウッド、主演:アンジェリーナ・ジョリーという話題作です。
しかし。
いつも華やかなアンジェリーナ・ジョリーの姿はそこにありません。
1928年。ロサンゼルス郊外。
アンジェリーナ・ジョリー演じるシングル・マザーのクリスティンは、
息子のウォルターと二人で幸せに暮らしています。
しかし、ある日、ウォルターが何者かに誘拐されてしまいます。
5ヵ月後、彼女の前に現れたのは、まったく知らない少年で、彼女は、戸惑います。
「息子ではない!息子を探して!」
と警察に訴えるものの、まったく、相手にしてもらえません。
そこから、クリスティンの闘いが始まります。
実は、このお話は、実話なんだとか。
映画が始まる前に、その旨、説明があります。
ある意味、ドキュメンタリーを見ているような感じです。
涙で化粧はボロボロで、黒い涙を流すアンジェリーナ・ジョリーなんて、
見たことがありませんでした。
思わずつられて私も涙。
子を思う母の、なんと強いことよ。
クリスティンは、感情的にわ〜っと騒がないのです。
常に冷静で、例え自分自身を見失っても、すぐに冷静な自分が戻ってきます。
そして、決して自分の気持ちを曲げません。
本当に強い。
果たして彼女のもとに、息子は無事帰ってくるのでしょうか?
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どちらも、何かを守ろうとする女性、という点では、同じです。
でも、守ろうとしているものが、全然違う。
一方は、自分自身、そしてもう一方は、愛する息子。
私が2作品を見て感じたのは、
誰かを守ろうとしている人は強い、ということ。
特に、子を守る母は。
そして、自分に興味が向いてしまった母は・・・。
私は、まだ母になったことがないから、
本当に母親の気持ちはわからないのかもしれない。
でも、「母親」は、「母親」であるのと同時に、
「女性」であり、そして1人の「人間」であるわけで。
それを考えると、エイプリルの気持ちもわからないこともないけれど、
もし、エイプリルに、チェンジリングのようなことが起きてしまったら、
彼女は、子供を守るのかしら。
そして、私がもし母親になったときには、どんな行動をとるのだろう。
と2つの作品を見て、未来の自分を深く想像しました。
どちらの作品も、女性の方にこそ見ていただきたいです。
そして、ご覧になったら、是非、感想を聞いてみたいな〜。
よかったら『grace』まで感想をお願いします。