8『劔岳 点の記』
2009年2月4日
今日のgraceでは、14:30頃から、6月20日に公開となる映画『劔岳 点の記』
のインタビューをお届けします。
出演は、監督の木村大作さんと、
出演者の浅野忠信さん、香川照之さん、蟹江 一平さん。
インタビューアーは、牧内直哉さんです。
先週、映画の宣伝キャンペーンの出発式が、ロケ地となった富山で行われ、
私も立山町の雄山神社に取材に行ってまいりました。
少しの間ご一緒させていただいただけでも、木村監督の人柄に惹かれ、
もっともっとお話を聞いていたいと思いました。
監督の周りでは、皆が笑顔になっていました。
簡単にどんな映画かご紹介すると・・・
明治39年、陸軍陸地測量部測量手の柴崎芳太郎は、日本地図を完成させるため、
前人未到の劔岳の初登頂と三角点埋設を命じられます。
そこで、地元の案内人・宇治長次郎らとともに劔岳初登頂に挑むことになります。
新田次郎さんの原作を読んだ時は、
柴崎たちと劔岳を一緒の登っているような感覚でいましたが、
映画を見て、私が頭の中で空想登山していた山は、小さすぎたことに気づきました。
想像を越えていました。
撮影は、100年前に実際に測量隊が登って三角点を設置したのと同じルートを、
そのまま登って撮影したのだとか。
CGは、もちろん使われていません。
壮大な大自然が、スクリーンいっぱいに鮮やかに存在していました。
雪の冷たさや静けさ、爽やかな空気、清らかな川の流れ、
そのどれもが、とても鮮明に訴えかけてきました。
とくに、眼下に広がる夕陽そまった雲海には、思わずため息がこぼれました。
でも、美しい自然は同時に厳しくもあるわけで、その中を撮影したのかと思うと、
瞬きするのももったいないくらい、ひとつひとつのシーンが愛しく感じられました。
— 自分の道は、自分で切り開く —
この映画を見て、今、自分の立っている場所をしっかりと見つめなおし、
私は私の三角点を立てなければ、と思いました。
でも、どのルートでどこに向かえばいいのか?
私にも長次郎がほしいなぁ。
なんて甘えていてはいけませんね。
私は、自らの感覚を信じて前に進んでいかなければ!
公開は、6月20日ということで、だいぶ先ですが、是非ご覧になってくださいね。
私も公開されたら、もう一度見ようと思います。
それまで待てないという方は、
新田次郎さんの原作をお読みになって予習してみては?
原作と映画、どちらを先にするかで悩むこともありますが、
この映画に関しては、先に原作を読むと、映画の凄さがより理解できると思います!