さよならの儀式
2019年9月4日
現在、紀伊國屋書店富山店では、
「ユキコレ・キノコレ フェア」が開催されています。
このフェアは、graceで毎週水曜日の13時45分頃〜お届けしている
本の紹介コーナーでご紹介した本を集めたものです。
これまで紹介してきた本の中から
紀伊國屋書店富山店と私、田島が選んだ本が並んでいます。
私のオススメ本には私のコメントもありますので、
良かったらお読みください。
また、まだ本はすべてそろっていないそうで、
今後増えていくようですよ。
フェアは9月30日(火)までですので、
ぜひ足をお運びください♪
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さて、今日はキノコレの日です。
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから
宮部みゆきさんの『さよならの儀式』をご紹介いただきます。
◎奥野さんの紹介文は コチラ
私もこの本を読みましたので、軽く感想を。
こちらの本は400ページ以上あるものの、
わりとさらりと読めてしまいます。
というのも短編集だからです。
どのお話も短いので、すぐに読めます。
それもちょっと変わった世界の物語のため、
お話の先が想像しにくく、
夢中で本のページをめくっているうちに、
あれ、もう読み終えた!という感じで読めてしまうのです。
描かれている内容は…ひと言でいうなら「世にも奇妙な物語」です。
『さよならの儀式』は、宮部さんにとって初のSF作品集なのだとか。
近い未来本当にありそうな出来事も描かれていて、
もしそうなったら私は何を思うのかしら?と思ったり、
つい街じゅうの防犯カメラをチェックしてしまったり
もし中学生の私が今の私を見たら何を思うかな?と想像したりと、
どの作品も読んだ後、自分と重ねながら、あれこれ考えてしまいました。
中でも「わたしとワタシ」という作品は
45歳のわたしの前に、女子中学生のワタシが現れるというお話なのですが、
これがとても面白い。
中学生のワタシの発言は容赦なく、
「こんな干からびたおばさんになりたくない」
とまで言われてしまうのです。
他にもスマホやスタバにも興味津々です。
ふたりのやり取りがとても面白く、アハハと笑う一方で、
もし中学生の田島悠紀子と会話することがあるなら
「そんな人生もいいじゃん!」と思ってもらえるような
大人でいたいなあと思ったのでした。
あなたはどうですか?
中学生の頃の自分が今のあなたを見たらどんなことを言われそうですか?