思わず考えちゃう
2019年4月17日
今日のキノコレ(13時45分頃〜)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は
絵本作家ヨシタケシンスケさんのスケッチ解説エッセイ
『思わず考えちゃう(新潮社)』です。
◎奥野さんの解説文は コチラ
私もこのエッセイを読みましたので、軽く感想を。
エッセイのタイトルのとおり、ヨシタケさんは、
「ついつい考え過ぎちゃう」のだそうです。
でも、ヨシタケさんは考え過ぎて辛くなるのではなく、わりと楽観的で、
世の中の99%はどうでもいいことだけど、
そこにこそ、その人らしさがにじみ出ていると言います。
そして、「すべてのものが何かの役に立てられるはずだ」
と思うようにしているそうです。
これ、私も同じことを思っています。
私の人生を振り返ってみても、
ああ、やっちまった〜!ということだらけだけど、
それも含めての私だし、
ま、この失敗もきっと意味があったんだよ、と思うようにしています。
だから、ヨシタケさんの気持ちがよくわかる!
クスッと笑ったり、わかるー!と共感したりすることの多いエッセイでした。
エッセイの中で印象に残った言葉は「心の中にゴミやしき!」です。
これ、どうでもいいことばかり考えている
ヨシタケさんの心の中を表現されたものなのですが、
おもわず「うまい!」と声を出してしまいました。
まるでファミレスで飲み放題のドリンクを飲みながら
ヨシタケさんとお喋りをしているような気分で読めました。
ちなみに、この本は『思わず考えちゃう』がタイトルですが、
本の表紙には「あわよくば、生きるヒントに。」とあります。
「あわよくば」というのがヨシタケさんらしいのですが、
実際、このエッセイを読んだ後は、ヨシタケさん的目線になって、
今まで気付かなかったことに気付けて
世界がちょっと面白く見えるかもしれません。
ヨシタケさんのスケッチ(ゆるいタッチのイラスト)がメインのエッセイですので、
長文を読むのが苦手…という方にもおすすめです!
ぜひ軽い気持ちでページをめくってみてください。