ラジ&ピース
2008年10月30日
読書週間ですので、毎日、本を読んでいる田島です。
昨日『grace』で話題になった小説
『ラジ&ピース/絲山秋子(講談社)』を読みました。
書店を3店まわってやっと見つけました!ふぅ。
群馬の某FM局の女性DJが主人公のお話です。
群馬出身の私は、これは読まねば!と思ったわけです。
群馬弁もたくさん出てきました。
家で一人読んでいたので、こっそり、声に出して読んでみました。
「まーず」「なっから」「言うべ」「だいなあ」
あぁ、なんて懐かしい響き。上州の空っ風が恋しくなりました。
物語は、全体的に、静かに淡々と進んでいきます。
ラジオだからといって決して華やかなものではありません。
その辺が、とてもリアル。
主人公に共感できるところもあれば、そうでないところもありますが、
一番共感したのは、放送スタジオに入ると、自分のスイッチが入る。というところ。
私自身、新人の頃は、スタジオに入るだけで、
まるでサウナに入ったかのように、汗でびっしょりになっていましたが、
今では、一番落ち着く場所になっています。
そして、私もスタジオに入るとやっぱりスイッチが入る。
どんなに嫌なことがあっても、イライラしていても、
心が一度フラットになるから不思議です。そして、一気に気持ちが上がる。
スタジオマジックです。
この本では、リスナーの皆さんがラジオを聴くことを、
「ブース(スタジオ)に集まる」と表現しています。
DJが、放送を通してリスナーの皆さんの場所に行くのではなく、
リスナーの皆さんが、放送ブースに集まってくる、と。
なるほどー!確かに、そうかも。
実際、1人で喋っているけれど、1人という意識はあまりないんですよねー。
いつもすぐ近くに皆さんがいる、という感触、あるかも。
もしかしたら、これもスタジオマジックかなぁ。
この本を読んだ後は、ますますラジオが好きになりました。
今日も放送がありましたが、たくさん遊びにきてくれて本当にありがとう。
今日もにぎやかで楽しかったです。
これからも、また遊びにきてねー。いつでもウェルカムです!!!
(もちろん、「直接」というわけではないですよー。笑)