さくらん
2007年3月15日
『さくらん』
時は江戸。
吉原遊郭を舞台に、一人の花魁(おいらん)の成長を描いた映画です。
原作・安野モヨコさん、監督・蜷川実花さん、脚本・タナダユキさん、
そして、音楽が椎名林檎さんと、
この映画を作ったのは、女性の皆さま。
映画のいたるところに「女性」を感じます。
まず、見た目。
「赤」を基調にしたビビッドな色使い。
とにかく華やか。きらびやか。
でも、底抜けに明るくない。
ふと見える陰にぞくぞくっときます。
リアルな女子の心模様もいい。
土屋アンナさん演じる主人公の花魁は、
まっすぐだけど、ぶっきらぼう。
言葉遣いも態度も、とても品があるとは言えない。
でも、恋をした途端、女の子になってしまう。
好きな人に、かわいく思われたいから、変わったのではない。
本当に好きな人を前にすると、かわいくなってしまうものなんだ。
ということに、気づかされました。
ってことは、私も、好きな人の前では、かわいくなっているのかなぁ?(笑)
・・・なんてことは置いといて。
土屋アンナさん演じる花魁の台詞で好きなのが、
「笑う鬼」。
あのシーンが一番好き。
かっこ悪いのだけど、かっこよかった。
詳しくは映画を見て感じてほしいので、深くは書きません。
本当は、色々言いたい〜。でも、我慢!
女性は、普段はちょっとかっこつけている。
弱みを見せまい、と強がっている。
でも、ただただ頑固なんじゃない。
それは「女のプライド」なんです。
そうそう!
この映画になくてはならないのが、
椎名林檎さんの音楽♪
ここできてほしい。
と思うと同時にそのシーンにぴったりの音楽がくる。
その瞬間の気持ちよさといったら、もう、
両手を挙げて「最高〜♪」と叫びたくなります。
そして、もうひとつ忘れちゃいけないのが、
イイオトコタチ。
特に、安藤政信さんには、気をつけろ!(笑)