樽とタタン
2018年4月4日
こんにちは。
2001年に富山に来て、
18年目の富山生活がはじまりました。
私の群馬での実家暮らしが高校3年生まででしたので、
ついに群馬歴と富山歴が同じなります。
もうすっかり第2の故郷になっています。
今日は、私が担当する新年度最初のgraceです。
今年度もよろしくお願いします。
新年度なので、あらためてFMとやまの田島ページをご紹介しますね。
★田島のページは コチラ
さて、昨日まで3日間、群馬の実家に帰っていました。
地元の桜並木の下を歩いたり、
買い物に行ったり、
日光東照宮に行ったりして
リフレッシュしてきました。
日光旅については、
私の個人ブログ 続・ゆきれぽ にアップしましたので、
良かったらお読みください。
その群馬滞在中に桜並木を歩きながら
ついでに小中学生によく歩いていた道をのんびり歩いてみました。
小学校も公園も子どもの頃より小さく感じました。
町のサイズもなんだかコンパクトになったなあ、と感じたのですが、
それだけ、私が大人になったということですよね。
でも、唯一広くなっていた場所がありました。
よく通っていた図書館は、すっかり姿を変え、
私が通い詰めていた当時の10倍くらいの広さになっていました。
でもたくさんある本の中に、当時私が読んだ本があるはず、と思ったら、
一気に懐かしさが読みがってきて、
狭くてかび臭くて、今にもお化けが出そうな当時の図書館が無性に恋しくなりました。
***
さて。
今日のキノコレ(grace内コーナー13:45分頃オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本も
本を読んだ後、昔、よく訪れていた場所に久しぶりに行ってみたくなりました。
『樽とタタン/中島京子(新潮社)』
◎奥野さんの紹介文は コチラ
今はもう無い喫茶店が舞台のお話で、
大人になった女性が、子どものころよく行っていた喫茶店での思い出を綴った物語です。
子ども時代の懐かしさが蘇ってくる1冊で、
私も昔、母の妹によく連れて行ってもらった喫茶店に行ってみたくなりました。
家族で外食をするときとは違って、
働く女性だった母の妹が連れて行ってくれる喫茶店は大人の空間で、大好きでした。
私がいつも食べていたお子様ランチもとても豪華でしたし。
この物語の舞台である喫茶店はもう今は無いようですが、
私がよく行っていた喫茶店はまだあるので、今度行ってみようかな。
そうそう。
主人公の女の子、タタンちゃんのおばあちゃんが喋っている田舎の方言が群馬っぽいのです。
はっきりと群馬とは書かれていないけれど、
きっと群馬あたりの北関東に違いないと思ったら、
この物語がより身近に感じられました。
この本は、喫茶店が舞台の連作短編集なのですが、
たまたま訪れた喫茶店で、他のお客様のお話を
たまたま聞いてしまったような感覚を味わえます。
しかも、短編集なので、毎回、私も喫茶店を訪れている気分で、
気付いた時には馴染みの喫茶店になっていました。
この本、昔からある地元の喫茶店で本のページをめくったら楽しいかも。
音や香りや話し声を感じながらこの本を読んだら、より作品の世界に入れそうです!