屍人荘の殺人
2018年2月14日
今、ある新人作家さんの本が話題となっています。
なんと
「このミステリーがすごい!」
「本格ミステリ・ベスト10」
「週刊文春ミステリーベスト10」
という3つのミステリランキングで1位を獲得されたのです。
デビュー作で3冠を達成したのは、史上初のことなのだとか。
他にも、第27回鮎川哲也賞も受賞し、本屋大賞にもノミネートされています。
売り上げは、去年10月の発売以来、すでに21万部を突破しているそうです。
つまり、今、大変話題の一冊というわけです。
今日ご紹介するのは、こちら。
『屍人荘(しじんそう)の殺人/今村昌弘(東京創元社)』
本の表紙を見ると、まるでホラー映画のポスターのような怖さがあります。
顔に血らしきものがついた女性の顔がこちらをじっと見ている、
というか、にらんでいるように見えます。
しかも顔の半分は隠されています。
タイトルも怖いし、いつもなら手に取りかけて、やはりやめた!
となりそうなところですが(笑)、
でも、あまりにも話題になっているので、読んでみることにしました。
出版社のサイトを見たら、「ネタバレされる前に読んで」とありました。
ですから私も中身については一切知識を入れずに読んでみました。
おかげで最後までドキドキしながら読むことができました。
しかし。。。面白かった!と思うものの、
いざ紹介しようと思ったら紹介しにくいんですよ、この本。
だって、中身を知らないほうが楽しめますから。
ということで、本当に概要だけご紹介します。
主人公は、ある大学のミステリ愛好会の男性会員です。
彼は、愛好会の会長とともに
いわくつきの映画研究会の夏合宿に参加することになります。
合宿の目的は、ペンションを借り切って心霊写真を撮ること。
合宿に参加しているメンバーは、
映研の部員、ミステリ愛好会の会員の他、大学のOBの男性たちです。
合宿一日目の夜、皆で肝試しに出かけたのですが、
そこで、ある事態に遭遇し、ペンションに戻る羽目に。
その上、ペンションの外に出ることが出来なくなってしまいます。
一体、どうなっているの?と不安を感じていたところに、さらなる恐怖が。
なんと、メンバーの一人が密室で惨殺死体となって発見されるのです。
さらに、その後も死体は増え…
一体誰がどのように?またどんな理由で?
また、ペンションの外ではいったい何が起こっているのか?
なぜ?どうして?どういうこと?
本を読みながらページをめくる手がふるえそうになるほど、ドキドキしました。
具体的なことが言えないのが、本当にもどかしい!
是非あなたも本のページをめくりながら、
この緊張感を味わってみてください。
ドキドキしながらもきっと一気に読んでしまうと思います!