おすすめの短編集
2017年10月28日
今日の ネッツカフェドライヴィン のテーマは
「読書の秋」
でした。
本好きの一人としては、もっとたくさんの方に本を読んでいただきたい!
と思うものの、読書は苦手、忙しくて本を読む時間がないという声もよく聞きます。
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そんな方たちにオススメなのは 「短編集」 です。
読書ビギナーの方へイチオシは、
若手ショートショート作家、 田丸雅智(たまる・まさとも)さん の短編集です。
ほとんどの作品が1話5分で読めます!
◎田丸さんの公式サイトは コチラ
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そのほか、私が最近読んだ短編集を3冊ご紹介しました。
まず、1冊目は 『走る?(文春文庫)』 というRUN小説です。
明日の富山マラソンに合わせて選んでみました。
「走る」をテーマに14人の作家さんたちが書いた短編が収録されています。
例えば…
「パン、買ってこい/中田永一(なかた・えいいち)」
ある男子高校生が、クラスの不良から昼休みに
「パンを買ってこい」と言われます。
それも「5分以内に買え」と。
購買で買ってから不良のいる体育館にパンを届けるには
走らないと間に合わないため彼は全力疾走します。
結局、彼は毎日不良にパンを届けることになるのですが、
どうしたら早く届けられるか、
また、どんなパンを選ぶのが正解なのかを研究し始め…
という物語です。
最初はイジメの話?と思いましたが、
読んだ後の気持ちは爽快でした。
彼はこのあとどうなるのか?
この続きは是非本を読んでみて下さい。
走ることが大好きな方も最近走り始めた方も
走ってみたいけれど走るのは苦手という方も
「走る」ことに興味がある方でしたらどなたでも楽しめると思います!
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2冊目は、 『猫が見ていた(文春文庫)』 。
こちらは、湊かなえさん、北村薫さんといった7人の人気作家たちが
猫への愛を込めて書いた猫小説です。
私が好きなのは、作家の家の庭に住みいてしまった野良猫の話 「マロンの話」
湊かなえさんの作品です。
こちらは、夏目漱石の『吾輩は猫である』のように主人公は猫です。
物語は「ボクはミル」から始まります。
湊さんの作品ですが、読後はあたたかいです。(笑)
猫好きの方は是非♪
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3冊目は、原田マハさんの短編集 『あなたは、誰かの大切な人(講談社文庫)』 。
本の帯には「疲れた心に必ず効く、読む特効薬」とあります。
この本に登場する主人公は、全員大人の女性。しかも独身です。
原田さんらしい優しさを感じるあたたかい短編集でした。
そうそう、この短編集には、
以前読んだ原田さんの短編集 『さいはての彼女』 に登場した
旅好きの女性二人の別の物語があり、そういう意味でも楽しめました。
『さいはての彼女』は、旅気分を味わえる一冊です。
旅のお供にもいいかも♪
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色々ご紹介しましたが、
なかなか本を読む時間が取れない方や
長時間読書をするのはしんどい方に
「短編集」はオススメです。
私も好きでよく読んでいます。
忙しい時でも読書欲を満たしてくれますし。
知らない作家さんに出会えるのも短編集の魅力の一つです。
あなたもこの秋は、なにか一冊短編集を読んでみては?