院長選挙
2017年10月4日
今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから
久坂部羊(くさかべよう)さんの『院長選挙』をご紹介いただきます。
★ 奥野さんの紹介文は コチラ
私もこの本を読みました。
本のタイトル通り、お医者様たちの物語です。
超エリート大学病院で開かれる院長選挙の候補者4人の副院長たち
による戦いが描かれています。
この4人は、それぞれ仕事はできますが、性格が最悪です。
他の科の悪口を言い始めたら止まりません。
全員が自分が一番だと思い、周りを下に見ています。
とにかく傲慢!
ちなみに著者の久坂部さんは、現役のお医者様なんだとか。
だからあんなにリアルな悪口が出てくるかと納得。
もしかしてこの本を書きながら一番ストレス発散していたのは、
久坂部さんだったりして!?
ほぼ人の悪口だけで構成されているこの物語ですが、
一度だけ4人がそれぞれを褒め合います。
まあ、褒め合いつつも言い方を変えれば結局は悪口なのですけどね。
言い方ひとつでこんなにも変わるものなのかと笑ってしまいました。
普通は、むかつくと思っても実際言えない、
いや、言わないのが大人ですが、
この本に出てくるお医者様たちは思ったままを口にします。、
そういう意味ではストレス発散になります。
ああ、私もこれくらい言ってしまいたい!!!と。
この本を読みながら笑っている私も性格悪いなあと思えてきますが、
でも、そんな時間も必要なのかも。(笑)
言えずにいる不平不満がたまりにたまっている皆さん、
ぜひこの本のページをめくってみて下さい。
ただし、読み終えた後、自分も強くなった気がして
彼らと同じような態度をとったら間違いなく嫌われますのでご注意ください。(笑)