パーマネント神喜劇
2017年8月16日
何か叶えたい願い事があるとき、神社に行って神様にお願いをしますよね?
でも実際、神様に直接会ったことのある方はいないと思います。
もし、会ってしまったどうします?
そもそも神様とはどんなイメージでしょうか?
きっと皆様の頭の中にはそれぞれ神様像があると思いますが、
もしあなたの目の前にこんな男性が出てきて
「私は神様だ」と言ってきたら信じますか?
お腹が出ていて、すこし頼りない感じの髪の毛の
下ぶくれの顔つきのどう見ても普通の中年男性が。
今日のキノコレ(grace内コーナー13:45分頃〜オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただく本は、
まさに、そんな神様が出てくる小説です。
万城目学(まきめまなぶ)さんの新作『パーマネント神喜劇(新潮社)』
★奥野さんの紹介文は コチラ
本の表紙のイラストのおじさんがが、まさに神様です!
新喜劇ではなく、神喜劇です。読み方は「しんきげき」です。
万城目さんと言いますと、これまで
『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』
といった作品が映画化もされた人気作家さんです。
今回は、神様のお話です。
見た目は普通の中年男性っぽい神様が得意とするのは「縁結び」。
しかも、この神様はすぐに文句を言ったり言い訳をしたりするのです。
あまり信用したくないタイプの神様です。(笑)
と言いながらも、読み進めていくと、結構いいヤツだなあと思えてきます。
なんだ、悪いヤツじゃないじゃん。神様ごめん!
と本を読みながら心の中でこっそり謝罪。
私の言葉づかいがカジュアルなのは、
神様がそう言いたくなる感じのキャラクターだからです。(笑)
本当にいいヤツなのです。
私もいつか会ってみたいな。
これから神社で神様にお願いをするとき、
この本の神様を思い浮かべてしまいそうだわー。
そうそう。
この小説は軽いだけのお話ではありません。
神様が人間に対して言う言葉の数々が心に響きます。
神頼みは、ただ願うだけではだめなのだ、ということにあらためて気づかされました。
この作品もいつか映画化かドラマ化されそうだなあ。
ちなみに、私の神様のイメージは、古田新太さんです。