きょうの日は、さようなら
2017年8月2日
こんにちは。
今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介頂く本はこちら。
石田香織さんの 『きょうの日は、さようなら(河出書房新社)』
いま書店員さんたちの間で話題となっている作品のようです。
詳しくは、奥野さんの推薦文をお読みください。
★ 奥野さんの推薦文は コチラ
私もこの本を読みましたので、軽く感想を。
とにかく登場人物みんなキャラが濃かったです。
例えば、元ジャズシンガーのオカマや
元ケーキ職人のオカマが登場します。
ちなみに彼らは主人公ではありません。
でも、スピンオフとして彼らの物語があったら読みたいかも。
いや、かも、じゃなくて読みたい!
みんな、どこか満たされない思いを抱えつつも
決して暗くなく、明るいのが印象的でした。
辛い時、他の人が楽しそうにしているのを見ると
それだけで醜い感情がわいてくることもありますが、
楽しそうに見える人もあえて辛さを見せないようにしている
だけなのかもな。
SNSも同じです。
人は誰にでも色々な面があって、
悩みの無い人なんていないのですよね。
そんなことにあらためて気付きました。
またこの本の登場人物たちは、人との距離の取り方がうまいなあと思いました。
近すぎず、遠すぎずで。
キャラの濃い人たちがたくさん出てきて、軽いお話のように感じられるけれど、
物語の内容は、どちらかというと現実的な物語でした。
終わり方もよかったです。
次回作はオカマさんたちのスピンオフが読みたいなー!
(って、しつこい?笑)
石田先生、いかがでしょ?