おくりびと
2008年9月10日
今日は、今週末土曜日に公開となる映画『おくりびと』をご紹介します。
先日、第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞し、
今、最も注目されている作品ですので、中身はわからなくても、
タイトルは、ニュースや新聞でご存知の方もいるかもしれませんね。
この映画は、葬儀の際に遺体をひつぎに納める
「納棺師」の仕事に就いた男性を主人公に、
人間の尊厳や家族のきずなを描いています。
ひょんなことから”納棺師”になった主人公・大悟(だいご)を本木雅弘さん、
その妻を広末涼子さん、ベテラン納棺師・佐々木を山努さんが演じています。
「死」を扱いつつも、重苦しくならないどころか、どこか清々しささえ感じられます。
その理由は、一つだけではありません。
様々な理由が絡み合って、あの映画の雰囲気を作り出しているのだと思うのです。
所々ユーモアを交えつつ、優しさに満ちていて、心がじんわり熱くなります。
特に私がぐっときたのは、富山出身の俳優・山田辰夫さんが登場するシーン。
最愛の奥様を亡くしたご主人の役を演じていらっしゃるのですが、
山田さんの表情や醸し出す空気に、私は泣かされました。
独身の私でさえ涙が出てきたのですから、
結婚されている方が見たら・・・涙の洪水警報発令ですよ!
そして、今回、私がこの映画を見て一番感じたことは、
どなたかが亡くなったときに、自分がその人のことをどのように思っていたのか、
「本音」がはっきりとわかるんだなぁということ。
嫌い!といいつつ、本当は大好きだったり、その逆もあるわけで。
自分が、いつかおくられるとき、
「せいせいした」なんて思われるようにしなきゃな、
と映画を見ながら、自分の日頃の言動を反省しました。
私は、見てよかったな、と心から思えた映画です。
是非、あなたにもご覧頂きたいな。
そして!
実は、先日、山田辰夫さんに、私、田島が、お話をうかがってきました。
色々、懐かしい富山の思い出話や映画についてお話いただきました。
山田さんは、一見、こわい方なのかな・・・と思いましたが(苦笑)、
結構お茶目な部分もあって、楽しい方でした(笑)。
インタビューをお聞きいただければ、おわかりいただけると思います!
インタビューは、今日の14:30頃からgraceの中で放送します。
是非、お聞きください。
映画『おくりびと』は、今週末13日、
ファボーレ東宝と高岡TOHOプレックスで公開となります。
「死」をテーマにしつつも、ユーモアを交え、
笑いと涙と感動を与えてくれる素晴らしい作品です。
是非、ご覧下さい。