文庫版 遊牧夫婦
2017年5月6日
今日のネッツカフェドライヴィンのテーマは
「お出かけのおとも」でしたが、
ラジオでもお話した通り、私のおともは「本」です。
先日、京都に旅行に行った時にももちろん持っていきました。
今回私が読んだのは、旅のエッセイ、
近藤雄生(こんどう・ゆうき)さんの
『遊牧夫婦 はじまりの日々』です。
あえてのエッセイです。
長編小説などは、先が気になって旅どころではなく
下手したら駅のホームのベンチに座ったまま一日が過ぎてしまった!
なんてことになりかねないので(笑)、
旅のおともの本は、エッセイや短編小説を選ぶようにしています。
旅エッセイの『遊牧夫婦』は、まさに旅にぴったりです。
まず、文庫なので荷物になりません。
また、旅する場所は違えど旅のテンションで読めるので、気持ちが入りやすい!
それに、この本はなんといっても面白いのです。
実は私、『遊牧夫婦』のファンなんです。
『遊牧夫婦』はシリーズものでこれまでに3冊出ています。
・1『遊牧夫婦』は コチラ
・2『中国でお尻を手術〜遊牧夫婦、アジアを行く』は コチラ
・3『終わりなき旅の終わり〜さらば、遊牧夫婦』は コチラ
このほど最初の作品である『遊牧夫婦』の文庫が発売されたので、
あらためて読んでみたというわけです。
***
『遊牧夫婦』は、世界各地を旅してまわった若い夫婦のエッセイで、
彼らが実際に見た世界が「素直な言葉」で綴られています。
そう、飾り気がないのです。だから読みやすい。
今回、あらためてこの本を読んで、あることに気付きました。
このご夫婦は「決めつけ」が無いということに。
一方の私はイメージだけで決めつけていることが多いなと。
例えば、「そこに行くのは危なそうじゃない?」と思うような場所にも
遊牧夫婦のお二人は「行ってみなければわからない」と向かっていきます。
この「決めつけ」の無さが彼らの魅力であり、
だからこそ何年も旅を続けることができたのかもなと思いました。
たしかに、知りもしないのにイメージだけで勝手に判断してしまったら
どこに行ったとしても自分の世界は狭いままですものね。
旅というと、どこか遠くに行くことで自分の世界が広がるような気がしますが、
そうではなく、世界を広げられるかどうかは、自分次第なのですよね。
この本を読んで、私も「決めつけ」を減らしてオープンな気持ちで旅をしよう!
と思ったからか、京都旅行中はよく声をかけられました。(笑)
それも外国の方ばかりに。
普段なら言葉がわからないから無理!
と思ってしまいそうですが、なんとかなるものですね。
楽しい交流でした♪
この本のおかげで、ふわりと軽い心で旅を楽しむことができました。
『遊牧夫婦』は、もちろん旅のおともにもいいですが、
このGW中、どこにも行けなかった方にもおすすめです。
遊牧夫婦と一緒に世界へ旅に出てみては?