家康、江戸を建てる
2016年7月6日
大河ドラマ『真田丸』はご覧になっていますか?
ご覧になっている方は、すうっとこの本に馴染めると思います。
『家康、江戸を建てる/門井慶喜』
江戸に行くことを決めてからの家康のお話です。
詳しくは、今日のキノコレ(grace内コーナー13:45頃オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただきます。
★ 奥野さんの紹介文は コチラ
私も読みましたので軽く感想を。
何もなかった江戸の町が
それぞれの道のプロの職人たちの手によって
作り上げられていく様が丁寧に描かれています。
たとえば、江戸の飲み水を引くプロや
江戸城の石垣を積み上げるプロたちが登場します。
しかも、この物語は当時の江戸の地名だけでなく、
今の東京の地名でも紹介しているので、
距離感がつかみやすくわかりやすい!
その上、地名の由来もわかるので勉強になります。
この本を読むと、
家康は本質を見極める力があったことがわかります。
トップが現場にあれこれ口を出すのではなく、
現場の人間を信頼し、仕事を任せる。
家康が成功したのは、できる人間を見極め、
その道のプロを信用したことにあるのだと思いました。
なんでも首を突っ込むトップ、今の世も結構多い気がしませんか?
そういうトップに限って現場のことを知らなかったりするんですよねー。
現場を信用すれば、うまくいくのになあ。
と思うことはよくあるもので…。
その点、家康はちゃんと現場を見ています。
それぞれの道のプロの仕事ぶりは本当にかっこよく、
私も丁寧に仕事をしよう!と刺激を受けました。
読んでよかった!
それから、奥野さんも書いていらっしゃいますが、
この本、直木賞候補になっているんです。
★ 直木賞候補作品は コチラ
ちなみに、候補作6作品中、私は4作品読んでおり
ラジオでもご紹介しましたので、
できればラジオでご紹介した作品が選ばれたら嬉しいなあ。
この家康の本も面白かったので、
有力候補ではないかなと思います!
むかつく上司にストレスを抱えているという、働くみなさーん。
ストレス解消にこの本を読んでみてはいかがでしょう?
読み終えた時、きっと前向きな気持ちになっていると思いますよー!