ショートショート診療所
2016年5月11日
春はどこかふわふわした季節だと思いませんか?
桜の開花に新年度のスタート、
そしてゴールデンウィークと、
日常にいつもと違うリズムが加わり、
落ち着かないまま日々を過ごしていた方もいらっしゃるのでは?
ゴールデンウィークが終わって数日たった今日あたりは、
ちょうどいつものリズムを取り戻し始めた頃かもしれませんね。
でも、同時に、退屈な毎日が戻ってきたなあと思ったり…していませんか?
ほんの5分で非日常の世界に行ける方法があります。
それは、ショートショートを読むこと。
最近お気に入りのショートショート作家さんがいます。
その方は、田丸雅智(たまる・まさとも)さんです。
新世代ショートショートの旗手と言われる1987年生まれの若い作家さんです。
以前もラジオ&ブログで田丸さんの作品を紹介しました。
★『日替わりオフィス』の感想&紹介は コチラ
この本がとても面白くて、この本を読むなりファンになりました。
お仕事にストレスを感じている方には、
この『日替わりオフィス』はオススメです!
きっとストレス発散できると思いますよー。
***
そしてそして。
今日ご紹介するのは、3月に発売された
『ショートショート診療所(キノブックス)』
です。
今回も独特の視点&感性に満ちた面白い一冊でした。
今回はタイトルに「診療所」とついているとおり、
「医」についてのお話が18作品収録されています。
どの作品も約5分で読めます。
ですからちょっとした空き時間にすぐに読むことができます。
ちょっと時間ができると、
ついついスマホに手がのび、
気付くと1時間もスマホを眺めていた、
なんてことはありませんか?
スマホを開くかわりに、この本を開けば、
きっと豊かな時間を過ごすことができるはずです。
早い方ですと5分、ゆっくり読んでも10分くらいで読めますし、
内容も分かりやすく読みやすいので、
読書が苦手な方でも難なく読めると思います。
『ショートショート診療所』には、
不思議な治療をするお医者さんや変わった薬、
初めて耳にする病名などが登場します。
たとえば、いくつかあげてみましょう。
・風邪ならぬ「雪をひいた」ことのある人。
雪をひくと高熱ではなく低熱になるのだとか。
・飲むだけでメイクができてしまうという「コスメ・ドリンク」
・反抗期を治してしまう「更生物質」。
菌をやっつける方の「抗生物質」ではありません。
どうですか?
気になりませんか?
私は「コスメ・ドリンク」を飲んでみたいです。
朝起きて、このドリンクを飲んだらメイクができちゃうだなんて、素晴らしすぎる!
子どもの頃はあんなに大好きだった非現実世界のお話、おとぎ話も
大人になると全く見向きもしなくなり、
自ら選ぶ作品も現実味を帯びたものばかりになりがちです。
でも、大人だって不思議な世界に遊びに行ってもいいと思うのです。
それこそ、空想して楽しむことをしてもいいと思います。
『ショートショート診療所』は、
忙しくて余裕が無いという方にこそ読んでいただきたい一冊です。
いやいや、そんな時間無いっ!(怒)という方に限って、
ムダな時間が多かったりするものです。
壮大な長編小説を読むのは無理かもしれないけれど、
ショートショートは、たった5分で読めます。
スマホを触っていると5分なんてあっという間じゃないですか?
ちょっとしたすきま時間に、この本のページをめくってみてはいかがでしょう?
いい気分転換になると思いますよー。