あの人が同窓会に来ない理由
2016年4月13日
今年はオリンピックイヤーということで、
同窓会が予定されているという方もいらっしゃるのでは?
ちなみに、私もお盆の時期に中学時代の同窓会が開催される予定です。
オリンピックイヤーに開催する理由をはっきり聞いたことは無いけれど、
何より覚えやすいということと、
4年に1度の頻度がちょうどいいのかもしれませんね。
と言いながらも、私がこれまで同窓会に出席したのは2回だけですが。
1回目は20歳の頃。成人式の式典のあとの懇親会に出ました。
そして2回目は、前回のオリンピック開催時です。
その間なぜ出席しなかったのかというと、
そもそも誘われなかったのです…。(笑)
どうやら地元にいる方たちを中心に集まっていたらしく。
私は大学時代は東京で、
働くようになってからは富山で暮らしているため、
どうせ来ないだろうと思われていたようです。
ではなぜ前回参加したのかというと、
久しぶりに会った中学時代の友人に
私も呼んで〜!と自らお願いしたのです。(笑)
あなたはどうですか?
同窓会にはいつも出席していますか?
中には一度も出たことが無いという方もいらっしゃるのでは?
欠席の理由は何でしょう?
・そもそも連絡がこない(私のように…)
・面倒くさい
・行きたいけれど仕事があるから
・子育て中で
・過去にあまりいい思い出が無い
・今の自分のことをあれこれ聞かれるのが嫌だから
など様々な理由があると思います。
・・・
今日ご紹介する本は、そんな同窓会に来ない人たちに
来てもらうべく奮闘する幹事の物語です。
『あの人が同窓会に来ない理由/はらだみずき(幻冬舎)』
そのままのタイトルですね。(笑)
この物語は、ある中学校の同窓会のシーンからスタートします。
卒業後20年が経ち、皆35歳になっています。
主人公の男性は、会社を辞め独立。結婚はしていません。
そんな彼は、中学時代は目立つようなタイプではありませんでした。
地元にいるということで、なんとなく出席していたものの、
毎回変わらぬ顔ぶれに、もう来なくてもいいかなと思っていたところ、
なんと次回の幹事をすることになってしまいます。
幹事をすると決まった以上、
たくさんの皆さんに出席してもらいたいと思い、
幹事仲間であれこれ考えます。
そして、当時クラスの中心メンバーだった人たちが来ていないことに気付き、
まずは当時の人気者に出席してもらうべく動き始めます。
色々調べていくうちに、
中心メンバーたちが同窓会に来ない理由は
中学時代のある出来事が関係していることがわかり…。
***
普通は、来られる人だけ来ればいい、で終わってしまいそうな同窓会ですが、
この物語の幹事たちは、たくさんの人に出席してもらおうと頑張ります。
特に自分が会いたい人には絶対に来てもらいたいと思いながら。
それは昔好きだった人だったりするのですが、
だからこそ、どうしても会いたいわけです。
確かに、ぼんやり出席するよりは、
会いたい人がいる同窓会のほうが気合いも入るし、楽しみも倍増というか、
そもそも唯一の目的がそれだったりすることもあるわけで。(笑)
主人公の彼は、昔好きだった彼女には会えるのか?
彼女は今どこで何をしているのか?
そして、過去にいったい何があったのか?
途中、ミステリ要素も加わり、いろいろな意味でドキドキ楽しめた作品でした。
***
私は、この本の主人公と同世代ということもあり、
まるで友人のお話をのぞいているような気分でした。
30代後半って生き方に違いが出てくる頃なのですよね。
そういう意味では面白い頃なのかもな。
同窓会の連絡がきても、
いつも「欠席」、あるいは「無視」しているという人も
たまには「出席」してみてるのも楽しいかもよ。
私も前回15年ぶりくらいに出席しましたが、
行く前の緊張感はどこへやら
拍子抜けするくらい穏やかで楽しかったです。
苦手だなあと思っていた人や
学生時代は全然喋ったことのない人との会話が
思いのほか盛り上がったり、
当時の暴露話があったりして。(笑)
時が人を丸く穏やかにさせるのかもね。
今年夏に開催予定の中学時代の同窓会にも
もちろん出席の予定です!
今回はどんな人が来るのかしら♪