真実の10メートルの手前
2016年1月6日
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年も本の紹介やイベント報告などを
こちらのブログにアップしていきますので、
よろしくお願いします。
もっと個人的な内容は、私のもう一つのブログ
にアップしていきますので、合わせてお読みいただけたらと思います。
***
さて、今日のキノコレで紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただくのは、
こちらの本です。
米澤穂信(よねざわ・ほのぶ)さんの『真実の10メートル手前』
米澤さんの本は、ラジオでもよくご紹介していますし、
何より今大注目の作家さんですので、ご存知の方も多いと思います。
ちなみに、前回は去年9月に『王とサーカス』をご紹介しました。
★ 私の感想は コチラ
良かったら私の感想も読んでみて下さい。
・
・
・
読みましたか?(笑)
このブログに
「冬には、この本の主人公による短編集が発売される予定だそうです」
と書きましたが、その短編集というのが、今回ご紹介する
『真実の10メートル手前』です。
紀伊國屋書店富山店の奥野さんが、こちらの本をご紹介しています。
★ 奥野さんの紹介文は コチラ
前作『王とサーカス』は、『満願』に続き
2年連続で年間のベストミステリーとなりました。
おめでとうございます〜。
たしかに『王とサーカス』は面白かったです。
今回の新作は、その『王とサーカス』の主人公、
フリージャーナリスト、太刀洗万智(たちあらい・まち)の物語です。
しかも短編集です。
彼女の取材はとても丁寧です。
形だけの取材ではなく「人の話を聞いている」のです。
この本の中でも、
彼女からインタビューを受けた相手が
「自分でも気づかなかった自分の考えを引き出された。
彼女だけが本当に自分の話を聞こうとしてくれた」
と話しています。
私は記者ではないけれど、
でもインタビューの仕事は多々あります。
私自身も大切にしていることです。
まあ、できているかどうかは別ですが…。
でも、どんな相手に対してもちゃんと「聞く」ことはしていきたいなと思います。
この本の感想としては、ちょっとずれているかもしれないけれど、
私は、年の初めにこの本を読めてよかったと思いました。
もちろん、肝心のストーリーもとても面白かったですよー。
これだけ面白い短編があるということは・・・
いつかドラマ化されそうな予感がするわ。
主人公は誰かなあ。
なんて考えながら読むのも楽しいものです。
ぜひ『王とサーカス』と合わせて読んでみて下さい。