埋もれる
2008年6月13日
今月号のフリーペーパー「ふみたん」で紹介されていた、
奈良美那(なら・みな)さんの『埋もれる』を読みました。
第3回「日本ラブストーリー大賞」大賞作品です。
留学先の韓国で出会った韓国人男性との恋愛が描かれています。
私は、最近、あまり恋愛モノは読んでいなかったのですが、
今回は、思いっきり恋愛ど真ん中と思われる、
「ラブストーリー大賞」受賞作を読んでみました。
主人公の女性は20代後半。
どれだけ恋愛どっぷりのお話なのだろうと思ったら、
大好きだから付き合った、というより、
好きと言われたし、色々お世話になったし、嫌いじゃないから、付き合ってみた、
という感じで、淡々としていました。
もしかしたら、かなり退屈な作品?と思って読むのをやめようと思ったのですが、
いやいやいや。
恋は突然やってくるんですよ。
あれ、あたし、なんかそわそわする。
自分どうした?
と思いながらも、自分の心を冷静に判断できる余裕もなくなる。
条件とか外見とか評判とか、そんなのどうでもよくて、
好きというより、会いたくて近づきたくてその人が頭の中から離れない。
主人公の女性が恋に落ちてからは、文字に躍動感がみなぎっていました。
文章がキラキラ輝きを伴っていました。そして、私の本を読むスピードもアップ!!!
人と人が惹かれあう様が丁寧に描写されていました。
そうそう、韓国と日本の文化の違いなども知ることができて、面白かったです。
恋愛はしている。でも、なんか違うんだよなぁという方、
刺激が欲しい!と思いつつも退屈な日々を過ごしている方、
どうせ私なんて・・・と思いながら、実は恋したくて仕方ない方、
是非、どうぞ。