女という生きもの
2014年9月3日
今日ご紹介する本は、
『女という生きもの』
という益田ミリさんの新作です。
益田ミリさんは、
『すーちゃん』という四コマ漫画が映画化もされた人気イラストレーターで、
特に未婚女性たちから人気の高い方です。
私もファンのひとりです。
特に好きなのは、ananで連載されている漫画『僕の姉ちゃん』。
以前、ブログ&ラジオで紹介したのですが、覚えているかな?
★『僕の姉ちゃん』の私の感想は コチラ
社会人1年生の弟と三十過ぎの姉の話なのですが、
私にも9歳年下の弟がいるため、
この漫画を読んだとき、あまりにもリアルで他人事とは思えませんでした。
私、弟にこんなこと言うなあとか、
うわ、この上から目線、私そのものだ・・とか。(笑)
とにかく笑えた1冊でした。
***
そしてそして。
今回のタイトルは、「女という生きもの」。
タイトルを見ただけで、そそられてしまいました。
そしてページをめくってみたところ、早速、共感。
今回は、エッセイと漫画でつづられており、
思う存分、益田ミリワールドを堪能できます。
いくつか、どんなことが書かれているのか挙げてみましょう。
*平均寿命の男女差は7歳ならば、
7歳下の男性はある意味同級生なのでは?
*「かわいいおばあさん」はいいけど「かわいいおばさん」と言われるのは嫌だ。
*今まで生きてきた中で一番美人でいたかったのはいつ?
*オレオレ詐欺があるのに、アタシアタシ詐欺が無い理由は?
などなど、女性なら気になる話題が満載です。
でも、男性にはこのわがまますぎる女心はわからないんだろうなあ。(笑)
そもそも、今挙げたエピソードについても、
ふーん。で?で終わってしまいそうな気がするわ…。
この本を読むと、女性は自分に都合よく生きていて、
本当にわがままだなあと思うのだけれど、
でも、ちょっとしたことに喜んだり落ち込んだりする姿は、
かわいいなとも思えました。
たとえば、40歳を過ぎた著者が屋台のけんちん汁を食べたとき、
「これ、うまい」と言ったら、
お店のご主人から「女の子がそんな言葉を使うな」と叱られたそうなのですが、
実はこのとき、「女の子」と言われたことが嬉しかったのだとか。(笑)
でもこれ、妙齢の女性なら気持ちがわかると思うのですよね。
もしここで、「おばさん、言葉きたないな」なんて言われていたら、
「は〜〜〜?うまいと思った気持ちを返せ—」とカチンときてしまいそうです。
屋台のご主人、ナイス!
『女という生きもの』は、そんな女心が綴られた1冊です。
わかるわかると笑いつつも、
時々、せつなくて泣けてきます。
なぜなら、自分の正直な気持ちに気付いてしまうから。
最近、色々我慢続きの女性の皆様、
たまには素直な自分と出会ってみませんか?