カッコウの呼び声(上・下)
2014年7月9日
突然ですが、質問です。
「ハリー・ポッター」と言いますと、どんな言葉を思い浮かべますか?
最近は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンという言葉が続く方が多いでしょうかね?
来週の月曜日、7月15日に
映画「ハリー・ポッター」の世界を再現した
新しいエリアがオープンしますものね。
そのハリー・ポッターの原作者は、J.K.ローリングですが、
なんと、彼女が偽名を使ってひそかに出版していたミステリーが
今、世界各国でベストセラーになっているのだそうです。
名前は、ロバート・ガルブレイス。
しかも性別は男性です。
なぜ、名前や性別を変え、こっそり出版していたのか。
その理由は、
「過大な宣伝や期待をもたれずに書いて、ありのままの評価を受けてみたかった」
からだそうです。
彼女は小さい頃から探偵小説が大好きで、
リアルなミステリーを書きたいと思っていたのだとか。
そして、J.K.ローリングが、ロバート・ガルブレイスのペンネームで密かに出版したのが、
『カッコウの呼び声(上・下)』
でした。
2冊合わせて700ページ以上ある長編小説です。
日本では、先月の終わりに講談社から出版されたばかりです。
この本は、ローリングが望んでいた通り、正体がばれることなくベストセラーになりました。
結局ばれてしまうのですが…。
そんな世界中のミステリーファンを虜にした小説とはどんなお話なのか。
簡単にご紹介します。
***
主人公は、ストライクという名の35歳の私立探偵です。
過去に色々あって、片脚を失っています。
また、探偵事務所を開くものの、仕事もお金もほとんどありません。
さらに、長年の恋人と別れたばかりで事務所で寝泊まりをする羽目になるなど、
人生のどん底にいます。
そんな彼のもとに、ある調査の依頼が舞い込みます。
それは、スーパーモデルの転落死の真相を調べてほしいというもの。
当初は、自殺と推測されたものの、彼女の兄が疑いを抱き、ストライクに調査を依頼します。
亡くなったモデルの周囲には、多くの怪しい人物が登場します。
彼らに次々に連絡を取り、実際に会って話を聞いていくストライク。
モデルの死は、自殺なのか、それとも他殺なのか・・・。
そして、ストライクを支えるのが、派遣秘書のロビン。
彼女は、とても優秀で彼の助手として力を発揮していきます。
果たして、スーパーモデルの転落死の真相とは?
というお話です。
***
上下巻合わせて700ページありますので、時間のたっぷりある時に読むことをお勧めします。
なぜなら間違いなく、途中で読むのをやめられなくなるから。
でも、あえて途中でやめて、
頭の中で考える時間をつくるというのも楽しいかもしれません。
私は、700ページもあるのに、最後は終わってしまったことに寂しさを感じました。
そして、続編は書かれないのかしら・・・と調べたところ、
なんと、シリーズ化することが決定したとのこと!
しかも、はやくも2作目を書き終えたところなんですって。
これは楽しみ〜!
ちなみに名前がばれてしまったものの、
今後もロバート・ガルブレイスとして書き続けていくそうですよ。
ミステリーファンの皆さんをはじめ、
夢中になれるものをお探しの皆さん!
ぜひ、『カッコウの呼び声(上・下)』を読んでみてください♪
きっとこの本もいずれ映画化されそうだなあ。
そして大ヒットする予感。