『ホームレス中学生』
2008年1月3日
今年１冊目の本を読みました。
去年９月に発売され、
発売わずか２ヶ月で１００万部の発行部数を突破し、映画化も決定した、
お笑いコンビ麒麟の田村裕（たむら・ひろし）さんによる
自叙伝『ホームレス中学生』です。
中学生時代の田村少年が、
ある日、父親からいきなり「解散宣言」され、
近所の公園に一人で住み、ダンボールを食べたこともあった…
という、まるでネタのような、でも本当のお話を赤裸々に綴っています。
読み終えて、まず、私が感じたことは、
「ありがとう」がたくさん出てきたな、ということ。
本の帯に“たくさんの「ありがとう」が詰まった…”とありましたが、
まさにそのとおりでした。
私だったら、怒ってしまいそうなことも、
田村少年は「ありがとう」って感謝しているんです。
どんな過酷な状況でも、ひねくれず、感謝の気持ちを忘れない田村少年だから、
みんなに愛されたのでしょうね。
思いやりに満ちた優しい本でした。
もちろん、お笑い芸人らしく、笑いも散りばめられていましたよ！
中でも「１０キロ女の正体」には、笑わせていただきました。
見えるんですよ。その様子が。クックック。
本を読む、というよりも、
田村少年のお話を聞く、と表現した方がしっくりくるような気がします。
あなたも田村少年のお話に耳を傾けてみては？
あなたが忘れていたものを思い出させてくれるかもしれませんよ。
あ。
今、どうしても言いたいことが突然頭に浮かんだので、
少し脱線してもいいですか（笑）？
時間のある方はお付き合いください。
あのー、、、
本を読む前や映画を見る前から、
「私には興味ない」という方がいますが、
私は、その「興味ない」という言葉が嫌いです。
だって、読んでみなければ、見てみなければ、
興味があるかないかなんて、わからないじゃないですか？
私も昔は「興味ない」は、よく使っていたのですが、
あるとき、その言葉は、どんな言葉よりも冷たく感じられたのです。
それ以来、他の人からその言葉が発せられる度に、
私の心にグサッとささるようになったのです。
（たとえ、自分と関係ないことでも）
確かに、本当に興味ないこともありますよ。
私だってまったく使っていないわけではないですし。
でも、使い方には気をつけなければいけないなと思うのです。
それに、興味ない！って、最初から跳ね除けてしまうのは、
もったいない気がするのです。
もしかしたら、あなたにとって素敵な出会いになるかもしれないわけで。
あっ。そうか！
最初からこう言えば、
「興味ない」と冷たく言われることもないですね。
よかったら、興味のある方は、
『ホームレス中学生』を読んでみてください（笑）。
7月13日生まれ。群馬県出身。B型。