『ヘアスプレー』
2007年10月15日
『ヘアスプレー』
1987年のジョン・ウォーターズの同名カルト映画を基にした
人気ミュージカルの映画化です。
この夏、来日公演も行われ話題になりましたね。
舞台は、60年代のアメリカ・ボルチモア。
まだ、人種差別が残っている時代です。
おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、
人気ダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演することを夢見ています。
ただ、彼女は、かなりのビッグサイズ。
でも、自分の体型を気にすることなく、
ダンスがしたい!とか、好きな人に近づきたい!とか、差別はいけない!とか、
自分の気持ちに正直に生きています。
黒人差別も大きく扱われていて、
決して明るいテーマではないのだけれど、
この映画は、とってもハッピーな気持ちになる!
「別に人と違っていたっていいじゃない!」
と、無邪気な笑顔で言われてしまうと、
難しく考える必要なんかない!もっとシンプルでいいんだ。
と思わずにはいられなくなります。
映画は、最初から最後まで、ほとんど歌とダンスで構成されています。
大きなスクリーンで見ると迫力ありますよー。
思わず、拍手をしたくなります。
私は、本気で音をたてそうになりました・・・(笑)。
きっと曲をききながら体は揺れていたと思います。はい。
そのほか、歌やダンス以外にも、見どころが満載です♪
まず、主人公トレーシーのママ・エドナを演じるのが、
なんと、ジョン・トラヴォルタ!!
特殊メークを施し、ビッグサイズのママになっています。
どうみても、女性にしか見えません。すごいです。
かわいさもあるからびっくりです。
また、60年代のファッションや髪型もレトロでキュート♪
エンドロールも、ただの黒バックに白い文字じゃありません。
あたたかみのあるデザイン&カラーで、最後まで飽きずに楽しめます。
でも、なんといっても、この映画の一番は、
1000人のオーディションで選ばれた主演のトレーシー演じる
ブロンスキーちゃんの笑顔かな。
ビッグサイズだけど、かわいいの。
人を幸せにする笑顔です。
本当に嬉しい!本当に楽しい!
という「気持ち」の表れが「笑顔」なんだ!
という当たり前のことに気づかされます。
笑顔って、人を幸せにする。と、改めて思いました。
ツンと気取っている美人がブスに見えますもん。ほんとに。
今年見た映画の中でも、かなり上位にいく映画でした。
もしかしたら、1位かも!?
何度も見たくなる映画です。
いや、きっともう一度見にいくような気がします。
重たいグレー色の心も、
映画を見終えた後は、
はじけるようなビタミンカラー♪に変わっていること間違いなしです!
公開は、10月20日。今週土曜日です。