本屋図鑑
2013年8月14日
私は本屋さんが好きです。
本屋さんで待ち合わせをするのも好きですし、
仕事帰りにふらっと本屋さんに行きたくなることもあります。
新刊チェックをしたり、
雑誌の付録を眺めたり、
CDのジャケ買いならぬ、本のジャケ買いをしたり、
書店員さんによるポップや本の帯を読んだり、
あえて興味の無い分野の本の棚を眺めたり、
旅行書コーナーで空想トリップをしたり。
とにかく飽きません。
いつ行ってもワクワクします。
今、わかる!わかる!と思いながら
このブログをお読みの方もいらっしゃるのでは?
そんなあなたに是非おすすめしたい本があります。
それは、こちら。
『本屋図鑑/得地直美、本屋図鑑編集部(夏葉社)』
です。
全国の町の本屋さんが紹介された1冊です。
本を出された夏葉社(なつはしゃ)代表の島田さんが
ほぼ一人で日本全国の書店を取材されたそうです。
基本的なルールは2つ。
・四十七都道府県、すべての県の本屋さんを紹介すること。
・図鑑なので、いろいろなタイプの本屋さんを紹介すること。
ちなみに取材した本屋さんは、基本的には実際に訪問されたそうです。
全てまわるのに約半年かかったのだとか。
わーお!
図鑑というと、カラフルな写真がたくさん載っていそうですが、
この図鑑は、シンプルな手書きのイラストです。
それが、あたたかみがあっていい雰囲気なのです。
実際はどんな本屋さんなんだろう?と、
空想力がより高まりそうなイラストです。
本屋さんの紹介というと、
どこも同じようなイラスト&同じような内容になってしまいそうですが、
全ての本屋さんに特徴があります。
イラストも同じ本棚のイラストを描いていても、全て違いますし、
本屋さんの紹介の仕方も異なります。
一見、同じように見える本屋さんでも、
棚に並んでいる本が違ったり、
同じ本を扱っていても、出版社別だったり、作家別だったりするだけで
印象はガラリと変わります。
また、昔ながらの町の本屋さんはもちろん、
美術館にある本屋さん、
病院にある本屋さん、
空港にある本屋さんなど、
ちょっと変わった場所にある本屋さんも紹介されています。
それから、本屋さんの紹介に合わせて本のジャンルの紹介もされています。
文芸とは?
ビジネス書とは?
など。
そのほかにも、
・本屋さんの歴史
・本屋さんの一日
・知っておきたい本屋さん用語集
などもあり、総合的に本屋さんのことを知ることができます。
本好きの方はもちろん、
書店や本関係の仕事をしたいと思っている学生さんにもオススメです。
また、この本に紹介されている本屋さんをめぐる旅というのも楽しいかも。
私は読みながら、行ってみたい本屋さんのページに付箋を貼っていったら、
付箋だらけになってしまいました。
まるで参考書の大切なところを蛍光ペンで塗っていったら、
ほぼすべてを塗ってしまって何が大切なのか逆にわからなくなってしまった感じです。(笑)
でも、それだけ魅力的な本屋さんがたくさん載っていたということです。
つまり、わくわくが詰まっている本なのです。
きっとこの本を読んだ後は、
本屋さんの楽しみ方が変わると思います。
ついついぐるりと本屋さんを眺めずにはいられなくなるはずです。