
2013年7月31日
- #本
暗黒女子
男性の皆さんに質問です。
部下の女性から
「ちょっと聞いてください。
○○(女性の先輩)さんってひどいんです。
わたし、彼女から嫌がらせを受けているんです…」
などと相談されたら、どう思いますか?
頼ってきてかわいいなあと思いますか?
早速、その嫌がらせをしている本人に注意をしに行きますか?
でも…
女性の話を一方だけ聞いて判断するのは、間違いかもしれません。
もう一方の話も聞き、
できれば、さらに当事者以外の人の話も聞いた方がいいかと。
なぜなら女性の話は感情が伴うことで、事実が少し変わってしまうことがあるから。
嘘をついているわけではないのです。
主観が入ることで少しずれてしまうのです。
でも、思い込みによって話が大きく変わっていくこともあります。
例えば。
ある先輩女性がお昼ご飯を食べに会社近くのお店に行ったら
後輩女性Bがいたので、一緒に食べることに。
二人で話をしながら会社へ戻ったところ、
その様子を見た別の後輩女性Aは
「私、誘われていない。嫌われているんだ…」と思います。
その後、後輩女性Aはお昼のことが頭から離れず仕事でミスをしてしまいます。
先輩女性は後輩女性Aに注意。
ところが、後輩女性Aは、
「私のこと、嫌いだから怒るんだ!」と思い、別の男性上司に相談。
「私、嫌がらせを受けているんです…」と。
これ、偶然がただ重なっただけのことであって、
嫌がらせでも何でもないですよね?
でも、後輩女性Aにとっては、
一度思い込んでしまったら、想像が止まらないわけです。
どうでしょう?思い当たること、無いですか?
女性は、思い込みで解釈し、勝手にストーリーを作っていくのがうまいように思います。
もちろん全員がそうではないと思いますが。
・・・
さて。
今日ご紹介する本は、そんな女性たちの本質を書いた小説、
『暗黒女子/秋吉理香子(双葉社)』
です。
かわいい女性の本質を知りたくない男性は読まない方がいいかも。(笑)
きっと「女ってこわい・・・」と思うから。
早速どんな本なのかご紹介しましょう。
主人公は、お嬢様たちが通う女子高。
その女子高で一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が亡くなります。
自殺か?それとも他殺なのか?
なぜ亡くなったのか、理由はわかりません。
その1週間後、彼女が所属していた文学サークルのメンバーが集まり、
ひとりずつ、彼女の死の真相をテーマに小説を書き、朗読していきます。
ただし、ただ朗読をするのではなく、
サークルの伝統、闇鍋会をしながら。
真っ暗な部屋の中、何が入っているのかわからない鍋を食べながら、
メンバーたちの朗読を聞いていきます。
「私は亡くなった女生徒のことを慕っていて、
彼女を殺した犯人を私は知っている」と話す彼女たち。
同じ出来事を話すにしても、
人によって見え方も捉え方も様々で、
驚くほど別の解釈をしています。
色々な人の朗読を聞けば聞くほど、
何が真実なのかわからなくなっていきます。
果たして、彼女の死の真相とは…?
というお話です。
物語は、それぞれの朗読形式で構成されています。
できれば、夜、照明をやや落として読むと、
よりスリルが増すかもしれません。
お嬢様学校ということもあり、言葉づかいがとてもきれいです。
その美しくゆったり優雅な表現が逆に不気味な印象になり、
終始、ゾクゾク感が漂っています。
次のページをめくるのが怖いような、でものぞきたいような。
それこそお化け屋敷で次の部屋のドアを開けるときのような感覚に近いかも。
もしこの本を読んでいる時に誰かから突然話しかけられたら、
思いっきり大きな声で叫んでしまうかもしれません。
・・・
また、私には別の怖さもありました。
それは、お前も同じだよと言われている気がしたのです。
過去の自分を振り返ってみると、
文学サークルの彼女たちと自分はそんなに変わらない気がして。
私も自分を守るために都合のいい発言をしたことがあるなあと思ったら、
急に過去の発言を責められているように感じて怖くなりました。
この本を読んで学んだこと。
「事実は、客観的に伝えること」
・・・
そうそう、この『暗黒女子』は、
今、全国の書店員さんたちを中心に話題となっているのだとか。
第2の湊かなえ、などとも言われているそうですよ!
湊かなえさんは『告白』や『高校入試』で話題になった方です。
『告白』を読んだ後の感覚覚えてますか?
忘れちゃった?
それなら、次は『暗黒女子』で味わってみて下さい。
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プロフィール
田島 悠紀子
Tajima Yukiko
7月13日生まれ。群馬県出身。
B型。 -
担当番組
・富山ダイハツ オッケイウィークエンド
(毎週土曜 11:00~11:55)・ヨリミチトソラ
(毎週水曜・木曜 16:20~19:00) -
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