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海賊とよばれた男

2013年1月2日

あけましておめでとうございます。

今年もたくさんのいい本をご紹介していきたいと思いますので、
2013年も『ゆきれぽ』をよろしくお願いします。

・・・

それでは、早速本の紹介を。

年末年始にかけて私が没頭した本があります。

それは、去年7月に発売され現在24万部を突破し話題となっている本、

百田尚樹さんの『海賊とよばれた男 上・下(講談社)』です。
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百田さんと言うと100万部を突破し映画化もされる『永遠の0』が有名ですね。

私も以前『永遠の0』を読みました。

※私の感想はコチラ

『永遠の0』も素晴らしい作品でしたが、新作もよかった!

新作の『海賊とよばれた男』は、
上巻380ページ、下巻362ページの合計742ページにわたる長編です。

私は年末にこの2冊を購入。
まず上巻を年末に、昨日元日に下巻を読みました。

新年の1冊目(正確には2冊ですが。笑)として、
ユキコレで紹介したいと思って選んでみましたが、正解でした。

この本を年のはじめに読めて本当によかったです。
まだお読みでない方には、是非この本を読んでいただきたい!
と心から思います。

・・・

それでは、早速どんな本なのかご紹介しましょう。

この本は、出光興産の創業者、出光佐三(いでみつ・さぞう)さん
をモデルにしたドキュメント小説です。

なんと登場人物は全て実在したのだとか。

敗戦後、石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造(くにおか・てつぞう)は、
売る油も無く、残ったのは借金のみ。

でも、社員をだれも首にすることなく、
本業以外の様々な仕事をしながら会社を再生させていきます。

そして、やっと石油の仕事ができることになったものの、
日本の同業他社やアメリカの石油会社との戦いが始まります。

常に敵は大勢。
1対大勢での戦いです。

しかし、何度も嫌がらせにあいながらもその度に、逆境に打ち勝ちます。

そんな中、日章丸事件がおきます。

イギリスに支配されていた産油国イランは、油田の国有化を宣言。
そのため、国際的に孤立し、経済封鎖で追いつめられます。
イギリス海軍が警戒する海を、1隻の日本のタンカーがイランに向けて就航します。
そのタンカーの名前は「日章丸」。

下巻では、この日章丸事件が描かれます。

・・・

国岡商店には、次々と困難が立ちはだかります。
でも、鐵造はめげません。

普通だったら、無理なものは無理と受け入れてしまいそうなところを、
どうしたらいいのかを考え、あきらめず、自分の思う道を信じて進んでいきます。

そんなトップに社員もついていきます。

また、鐵造も社員を信頼しています。
鐵造が何よりも大切にしたものは、社員でした。

大切なもの、守るべきものがしっかりしているからこそ、
鐵造にはブレがありません。

素晴らしいトップです。

誰にだって、辛いことやうまくいかないことはあると思います。
そんな時、あれこれ言い訳をつけて、逃げていませんか?

でも、鐵造は逃げません。

考えて考えて答えを出します。

そんな鐵造に比べると、私はなんて情けない人間なんだろうと思いました。
そして、過去を振り返り反省。

結果を出した人に対しての文句は、
自分の頑張りが足りないことを認めたくないだけだったなとか、
やらずに逃げてしまったことをずるずる引きずっているなとか。

本を読めば読むほど、
私自身を覆っていた言い訳や強がりやプライドが、
ぽろぽろはがれて落ちていくようでした。

そして、この本を読んだあと、
自然にこう生きていきたいという思いが頭に浮かびました。

それは、ちゃんと「考える」ということ。

まあいいや、仕方ないや、で片付けるのではなく、
今自分はどうしたいのか?どうしたらいいのか?
をちゃんと考えながら、日々を大切に生きていきたいなと思いました。

・・・

いや、俺なんかにはどーせ無理、
本を読んだくらいで人生なんて変わらない。
ていうか、いそがしーし。
そもそも普段、本なんて読まないし。

と、私のブログを読みながら、否定のキーワードが頭に浮かんだ方にこそ(笑)、
私はこの本をすすめたい!

きっと元気がムクムク〜ッとわいてくるよ♪

yukikotajima 12:09 pm