間抜けの構造
2012年11月21日
今日のキノコレは、紀伊國屋書店富山店の橋本さんから
ビートたけしさんの『間抜けの構造(新潮新書)』をご紹介頂きます。
橋本さんの推薦文はコチラ。
間(ま)の大切さは、私はアナウンサーになってから意識するようになりました。
喋るスピードも大切だけど、それ以上に大切なのは、この「間」です。
気持ちのいい喋りの人は、この間が絶妙です。
逆にたとえ、とちらずキレイに喋っていたとしても、
間の悪い人の喋りは、どうしても聞きづらくなってしまいます。
私も今でもディレクターから、間についてのダメだしをされますし、
自分で喋る時にもかなり意識します。
『間抜けの構造』は、
そんな喋りの間はもちろん、
会話の間についても書かれています。
独特なたけしさん節で書かれていて、
本を読んでいるというより、たけしさんの話を聞いている感じです。
例え話も多く、そのどれもが笑えます。
電車の中やカフェで一人で読む時には相当注意が必要です。
ニヤニヤ顔ならまだしも、
下手したら吹き出す恐れがあります。(笑)
まと、たけしさんらしい毒もあり、
ただ面白いだけで終わらせていません。
ピリリとしつつも心地いい。
それこそ気持ちのいいの間を感じられる作品でした。
一番はラストの一文。
絶妙の間です。
さすがたけしさんです。