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しあわせなミステリー

2012年7月4日

今日のキノコレ(13:45頃〜オンエアー)で、
紀伊國屋書店富山店の橋本さんにご紹介いただく本はコチラ。

『しあわせなミステリー
/伊坂幸太郎・中山七里・柚月裕子・吉川英梨(宝島社)』
120704kinokore.jpg

まずは、橋本さんの推薦文をお読みくださいませ。
⇒ http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1690.html

私も読みましたので、軽く感想を。

この作品は、
4人の作家さんたちによる書き下ろしということで、
それぞれの作品の後に、作家さんのひとことが書かれています。

普通の小説にはそういった解説や感想はあまり無いので、面白いなあと。

しかも、短編のため、
どの作品ももうちょっと読みたくなります。

でも、うまいことできています!(笑)

シリーズ化されている作品もあるので、
興味を持った作品は、読むことができるのです。

ちなみに、中山七里さんの作品のみ、オリジナルです。
でも、これはこれで完結しているので、気持ちよく読めました。

タイトルは「二百十日の風」。

富山の方にはなじみの言葉かもしれませんね。

二百十日の風が吹くころと言ったら、
富山では、おわら風の盆の季節ですからね。

こちらの作品は、おわらとは全く関係ありませんが、
でも「風」は関係しています。

故郷の自然を守るべく、
闘う若い女性教師。

なかなかうまくいかず、
イライラしているのが、
文章から伝わってきます。

でも、そんなとげとげしさの中、
ふわりとしたやわらかさに包まれる瞬間が何度かあります。

一瞬のことで、
そのまま流してしまいそうになるけれど、
なんだか心地いいひととき。

とても短い作品でしたが、
きっとこの先、時々ふと思い出すことがあるような気がします。

それ以外の作品も、
まったくタイプが異なっていて、
どれも楽しめました。

あなたは、どの作品が印象に残るかな?

yukikotajima 8:39 am