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母の日関連の本

2012年5月9日

今度の日曜日は母の日です。

母の日には、日ごろお世話になっているお母さんに
感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈ったり、
「ありがとう」という言葉を伝えたりされることと思いますが、
今日のユキコレ(『grace』内コーナー13:45頃〜オンエアー)でご紹介する2冊は、
ぜひ、母の日の前に読んでいただきたい作品です。

これらの本を読んでから母の日を迎えると、
今までとは違った気持ちで、お母さんに接することができると思います。

きっと本を読んだ後は、お母さんに素直な気持ちを伝えたくなりますよ。

・・・
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◎『母のなみだ‐愛しき家族を想う短篇小説集(リンダブックス)』

現在公開中の映画『わが母の記』の関連本です。

ちなみに私はまだこの映画を観ていません。
近々必ず観ます!

さて、『母のなみだ』は、映画が描く「家族愛」をテーマに
ミリオンセラー『99のなみだ』の作家陣が書き下ろした短篇小説集で、
10の物語が収められています。

タイトルだけを見ると、
お母さんの涙なんて見たくない、と思うかもしれませんが、
話の内容はとてもあたたかなものです。

親子だからこそ、
素直になれなかったり、
言葉が足りなかったりしていまいがちなのは、
どこの家族も一緒なのかもしれません。

そんな不器用な家族たちのお話です。

そうそう、タイトルに「母」とありますが、
お父さんのことも書かれています。

いきなり一話目のタイトルも「父へ」ですしね。
描いているのは「家族愛」です。

私は、最初から泣きっぱなしでした。

私とは全く関係ない家族の話なのに、
境遇も全然違うのに、
泣けて泣けて仕方がなかったのは、
家族が家族を想う気持ちは、
どの家族も一緒だからかもしれません。

今ブログを読んでいるあなたは、
家族に素直になれていますか?

ドキッとした方は、ぜひこの本を読んでみて下さい。

・・・

さて、『母のなみだ』を読んで大泣きし、
気持ちを切り替え、次に読んだのは、こちら。

◎『お母さんに手紙をください/飛鳥新社』

こちらは、読売新聞が運営する女性向けサイト
「大手小町」の掲示板「発言小町」のトピックのひとつ、
「お母さんに手紙をください」が本になったものです。

子供のいない、ある女性「ハンドルネーム・お母さん」が、

「子供を持つ実感を味わわせていただけないでしょうか。
 私を本当のお母さんだと思って、
 お手紙を書いていただけませんか?」

と呼びかけたところ、
「お母さん」のもとへはたくさんの手紙が届いたそうです。

そして、「お母さん」も頂いた手紙に対し、お返事を書かれたのだとか。

この本には、「お母さん」に届いたお手紙はもちろん、
お返事もいくつか収録されています。

「お母さん」への手紙は、感謝や謝罪の気持ちはもちろん、
中には怒りが込められているものも。

本当のお母さんに宛てているわけではないからこそ、
素直になれるのかもしれません。

きっと「お母さん」以外の誰にも話したことがないものばかり、
なんじゃないかなと思いました。

誰にも言えない。
本当のお母さんにはもっと言えない。
でも、誰かに伝えたい、この気持ち。
そんな思いを「お母さん」に宛てたのだと思います。

本の帯には「お母さんに贈りたい本」とありました。

確かに、そうかもなあ。

でも、私はこの本を読むのは、お母さんよりも、
お母さんのことを想うお子さんたちに読んでほしいと思いました。
(ここでいう「お子さん」は、年齢上の子供ではなく)

できれば、この本を読んで、
直接、本当のお母さんに手紙を書いて、
母の日に渡してみてほしい。

というか、この本を読めば、
お母さんに手紙を書きたくなると思います。

ところで、私は、この本も涙が止まりませんでした。
『母のなみだ』を読んで、気持ちを切り替えたはずなのに、
またもや涙、涙、涙。

どれだけ泣いたかわからないくらいに泣いて、
本を読み終わってから自分の顔を鏡で見たら、
私のまぶたがぷっくり腫れ上がっていました!

うわ〜、なんってひどい顔!
と今度は自分の顔を見て大笑い。

まったく一人で私は何をしているんだか。(笑)

でも、泣いて笑って、
なんだか優しい気持ちの私がいました。

そして、今まで親にどれだけ甘えてきたのか、
自分勝手に生きてきたのか気付き、恥ずかしくなりました。

とってもよい2冊です。
冒頭にも書きましたが、
ぜひ、母の日の前に読んでみて下さい!

それから、読むときは、家で一人で読んだ方がいいですよ。

電車やカフェで読んだら…
突然泣き出すことになりかねませんのでご注意ください。(笑)

yukikotajima 11:13 am