74 『限界集落株式会社/黒野伸一(小学館)』
2011年12月21日
今日のキノコレは、紀伊國屋書店富山店の橋本さんから、
こちらの本をご紹介頂きます。
まずは、橋本さんの紹介文をお読みください。
⇒ http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1510.html
私も読みました。
橋本さんも書いていらっしゃいますが、
気持ちよく読めた1冊でした。
企業再建のプロが、会社を辞め、ちょっとのんびりしようとやってきた某田舎。
ひょんなことから、彼は、いつ消えてもおかしくない
そんなド田舎を立て直すことになります。
野菜も虫も嫌いだし、
農業なんてしたこともない彼が、
田舎を蘇らせるべく、立ち上がり…
といったお話です。
何よりも、登場人物が魅力的で、
それだけでも、読んでいて面白かったです。
また、小さな田舎の世界のお話かと思いきや、
今の日本の問題点が次々に登場します。
それらと真面目に向き合いながらも、決して重く無く、
小説としての面白さもあり、とても楽しめました。
本の帯には
「地域活性エンタテインメント」
とあります。
農業、まちおこし、人を呼び込むには?など、
「地域活性化」に興味をお持ちの方は、是非読んでみてください。
きっと、この本から学ぶことはたくさんあると思います。
あ〜、あともうひとつ。
恋愛に素直になれないあなたも読んでみてね♪(笑)
それから、本の帯といえば、
なんと、橋本さんのコメントが載っていますので、
是非、そちらもチェックしてね♪
最後に、私が印象に残った言葉を。
表現は違うけれど、こんな内容のことが書かれていました。
視野がせまくなると、
すぐ近くの人しかみえないし、
未来より明日のことしか考えない。
ドキッとしました。
せまい範囲の中での苛立ちばかりを気にしている自分に気づきました。
本当にこの本を読んで良かった!
なんだか色々なことがうまくいかず、
でも、どうにかしたい!
とイライラしているあなたこそ、是非読んでみてくださいな。