20,21 本屋大賞ノミネートからデビュー作を2作。
2011年4月20日
先日発表された、今年の本屋大賞。
大賞は、東川篤也(ひがしがわ・とくや)さんの
『謎解きはディナーのあとで』でした。
先週のキノコレでは、東川さんの他の作品を
紀伊國屋書店富山店の朝加さんにご紹介頂きました。
私のブログ「ゆきれぽ」でもご紹介しました。
コチラ↓
http://www.fmtoyama.co.jp/blog/tajima/?p=1856
先日、紀伊國屋書店富山店に行ってみたところ、
本屋大賞コーナーができており、
大賞だけではなく、ノミネート作もずらっと並んでいました。
今日のユキコレでは、ノミネート作の中から、この2冊ご紹介します。
2冊の共通点は、デビュー作であるということ!
どちらも他のさまざまな賞にノミネート&受賞をされています。
◎本屋大賞公式サイト http://www.hontai.or.jp/
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まず、2位の『ふがいない僕は空を見た/窪美澄(くぼ・みすみ)』。
こちらは、「女による女のためのR−18文学賞」大賞受賞作でもあります。
唯川恵さん、山本文緒さん、角田光代さんも絶賛されています。
と、くれば、彼女たちのことが好きな方たちは、読まずにはいられないのでは?
私もそんな一人。
早速読んでみました。
高校生をはじめ、章ごとに主人公が入れ替わり、
それぞれの視点で、物語が描かれています。
きっと誰でも、頭の中には常にたくさんの言葉があらわれて、
その中から必要な言葉を選んで口に出していることと思いますが、
この作品は、頭に浮かんだ言葉が、取捨選択されず、
そのまま文字になってしまったかのような作品でした。
頭の中に浮かんだ言葉が、
パソコンのキーボードを打つかのように、
カタカタ音をたてて文字になりながら、
次から次へとさらけ出されていくような感じです。
勢いのある本でした。
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今日ご紹介するもう1冊の本もデビュー作は、
本屋大賞6位の『叫びと祈り/梓崎優(しざき・ゆう)』です。
第五回ミステリーズ!の新人賞を受賞した他、
このミスをはじめ、様々なミステリランキングで受賞した、
話題の大型新人のデビュー作です。
5編の短編からなる連作短編集のこちらの本は、
作品ごとに舞台が世界各地様々な場所へと変わっていきます。
例えば、アフリカ大陸の砂漠、スペインの街、ロシアの修道院など。
主人公は、海外の動向を分析する雑誌を発行する会社につとめる
入社3年目のジャーナリストの斉木(さいき)。
ちなみに7ヶ国語を操れます。
そんな彼が、取材で訪れた場所で、様々な事件に巻き込まれます。
毎回、各国で生じる謎。
その謎を斉木が冷静に分析していくのですが、
斉木は、頭の良さは感じるものの、
人間としては、そんなに変わっているわけではなく、
どちらかといえば、キャラが薄めです。(笑)
さらに、文章もとても落ち着いているため、
内容によっては、眠くなってしまいそうなのですが、
そうならないところがすごい。
ぐいっとひきつける力がありました。
淡々とした落ち着きある文章のため、疑うことを忘れてしまい(笑)、
きっとこうに違いないと思いこんだまま読み続け、
後で、うそー!そうだったのー!と気付かされることが多かったです。
そういう意味では、緩急がものすごくある作品かもしれません。
その、なんともいえない、オリジナルの空気感を是非、味わってみてください。
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と、今日は、本屋大賞ノミネート作品の中から、
話題のデビュー作を2作ご紹介しました。