66『死ねばいいのに』
2010年11月17日
先日、気ままプランのパーソナリティ、
H川N美子先輩が、ニコニコしながら私のところにやってきて、
「たじちゃん、死ねばいいのに」
と、言ってきたのです。
…。
さすがの私も、一瞬固まり、
「ひどいですよー廣川さん!」と言ったら、
「はいっ♪」と、笑顔で1冊の本を渡してきました。
「ドキッとした?」
といたずらっ子の笑顔で、楽しそうな奈美子さんでした。(笑)
私も奈美子さんも本が大好きで、時々、本の貸し借りをしているのです。
それにしてもインパクトのあるタイトルですよね…。
ちなみに、著者は京極夏彦さんです。
いったいどんな本だ?と思いながら読んでみれば、
嫌な奴らがたくさん出てきました。(笑)
ストーリーは、ある男性が、
「亡くなった女性のことを教えてくれ」
と聞いてまわるというものです。
男性が、彼女に関わりのあった人々のところに行って、
彼女のことを聞こうとするのですが、
誰もが、
「彼女が死んだのは私のせいではない。
それより、私はこんなに辛い日々を送っているんだ!」
と、彼女の話では無く、
自分がいかに大変な日々を送っているかを語り始めます。
そして、話を聞いた男性は思います。
「みんな自分の話ばかりだな」と。
まるで自分が言われているようで、
顔がじわっと赤くなったような気がしました。
私自身も、自分にとって都合が悪い話のときは、
いかに自分は悪くないか、
みっともないほど言い訳三昧かもしれないなと、思ったのです。
登場人物たちに、自分が重なりました。
でも、自分以外の色々な人の顔も見えましたが。(笑)
あぁ、こういう言い訳する人いるな、とか、
こうやってキレる人いるな、とか。
この本が読みやすかった理由は、
口には出さない(出せない)けれど、
頭に時折浮かぶ私の思考と似ていたからなのか?
と思ったら、ぞっとしました。
なんて書いたら、この本を読んだ人から、
「田島、性格悪すぎでしょ」とひかれそうですが(笑)、
いつもそういうことを思っているわけではないですよ!
と言い訳しちゃっているところが、ダメですね。ははは。
あなたは、どのようにこの本を読みましたか?