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61・62 グラスホッパー&マリアビートル

2010年11月1日

今日のキノコレ(13:45頃〜オンエアー)で、
朝加さんからご紹介いただく本、
伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』を私も読みました。
101101isaka.jpg

★朝加さんの紹介文は、コチラ
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1096.html

本を読む前に朝加さんの紹介文を読んでみれば、
どうやら、私の好きな『グラスホッパー』と少し関係しているらしい!
わーい!と思ったものの、
当時、あれだけ面白いと思っていたはずなのに、
だいぶ前すぎて、内容や登場人物を忘れかけていることに気づき、
まずは、久しぶりに『グラスホッパー』を読んでみました。
やっぱり面白かった!

そして、すぐに最新作『マリアビートル』を読み始めたところ、
出てくる!出てくる!『グラスホッパー』の登場人物たちの名前が。
中には、名前だけじゃなく、本人まで登場している人もいました。

もちろん、『マリアビートル』だけでも楽しめると思うけれど、
より、ニヤニヤ楽しみたいなら、ぜひ『グラスホッパー』も読んでみてください。
『グラスホッパー』は、既に文庫化されていますし。

さて、今回も殺し屋さんたちがたくさん出てきます。
今回の舞台は「東北新幹線」。
それぞれの思惑をもった男たちが、東京発盛岡行の新幹線に乗り込み、
ほぼ密室の中で、物語が進んでいきます。

消えたトランク。
そのトランクを偶然見つけた少年。
そして、徐々に絡みあっていく登場人物たち…。

絡みあいつつも、目的がそれぞれ異なる男たちの結末は、
さて、一体どうなるのか?

そして、この作品は、登場人物の数だけ、一人称が変わっていきます。
そのため、1つの出来事を様々な視点で見ることができるのです。
そこが面白い!
ある人は真実を言い、ある人は嘘を言い、ある人は知らないフリ。
そんな彼らの心のうちを知るのは、本を読んでいる私(読者)のみ、
というのも気持ちいいものです。

小説を読みながら、私自身も、近くに乗り合わせた乗客気分です。
それも、寝たふりしながら、全てをこっそり見聞きしている乗客。
きっとこの本を実際、東北新幹線に乗りながら読む人もいるような気がします。
私も、ちょっとしてみたいし。(笑)
でも、実際に、あんな事件ばかりの新幹線には絶対に乗り合わせたくないけれど。

ところで、
全く小説とは関係ないのですが、
私、カクテルの「グラスホッパー(チョコミント)」が大好きです。

何度も「グラスホッパー」と書いていたら、飲みたくなってきた〜!

yukikotajima 10:15 am