57 神様のカルテ2
2010年10月18日
去年9月7日のブログに
「イチ先生のシリーズ化を求む! 求む!求む〜!!! 」
と書いたところ、なんと!思いが届きました。
映画化も決まった話題の小説『神様のカルテ』の第2弾、
その名も『神様のカルテ2』が先月、発売されたのです。
今回もとってもよかったです。
そして、今回もつるーっと涙がこぼれました。
神様のカルテ、通称、神カルは、
信州の病院でほぼ1年365日働きっぱなしのイチ先生と、
その周りの人々、病院関係者、患者さん、奥さま、お友達など、
個性豊かな人々とのやり取りが描かれた本です。
イチ先生が文学をこよなく愛す先生のため、
口調がやや古めかしいのが、この本の特徴の1つですが、
そのユーモアあふれる独特な語り口の中に垣間見える、
先生の優しさが、この本の魅力、だと私は思っています。
今回もイチ先生なりの優しさがあふれていました。
フツーの優しさじゃない、イチ先生なりの愛情が。
イチ先生の働く病院は、とにかく忙しく、
お医者さんは、「お医者さん」であることを求められます。
でもお医者さんも「人間」です。
今作では、その葛藤なども描かれています。
小説としての面白さはもちろん、
地域医療、医療の現場、
さらには、人を思いやる気持ちなど、
知っておくべき大切なことが詰まっています。
本を読んだだけで、ささくれていた心が柔らかく丸みを帯びていくのがわかります。
さて、次なるお楽しみは、映画です。
来年には、公開されるそうです。
楽しみ〜。
◆『神様のカルテ』のサイトはコチラ↓
http://www.shogakukan.co.jp/karte/