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42『自然と国家と人間と』

2010年7月25日

ただいま〜!
富士山から帰ってきました。

昨日、今日と行われた
「10th Anniversary コスモ アースコンシャス アクト
クリーン・キャンペーン in Mt.FUJI」。
今回もアルピニスト野口健さんと一緒に、
富士山清掃活動&エコトレッキングをしてきました。
maruyamasanto.jpg
↑エフエム石川のまるちゃんと!

こちらは、野口健さんと一緒の写真♪
私の山ガールファッションにかなり興味を示されていました。(笑)
kensan.jpg

私自身は、2年ぶり4回目の参加でした。
毎回、得るものの多い、濃い2日間ですが、
今回も、学んだり、気付いたりと、心の視力が大きくアップ↑↑↑
ただいま、私の心は、すっきり澄んでいます。よく見えています。

と、書き始めると、このまま止まらなくなりそうですね。(苦笑)
詳しいリポートは、明日以降、書きますので、しばしお待ちを。

今日は、今回一緒に参加して下さった、野口健さんの本をご紹介します。

明日の「ユキコレ(13:45頃〜オンエアー)」でも取り上げますので、
よかったら、ラジオも聞いてね♪

★『自然と国家と人間と/野口健(日本経済新聞出版社)』
sizen.jpg

野口さんと言えば、登山家として有名ですが、
10年ほど前に、エベレストや富士山に散乱するゴミ問題に着目して、清掃登山を開始。
また、清掃活動に加え、地球温暖化による氷河の融解防止に向けた対策や、
日本兵の遺骨調査活動にも取り組んでいらっしゃいます。

この本では、そういうった野口さんの様々な活動が、実体験を基に語られています。
全てが、現場の「生」の声です。

何度も繰り返し述べているのが、
「現場を知っている人間と知らない人間の違い」について。

日本人は、大人も子供も、現場を見ずに、
データや資料を見ただけでわかった気になっている人たちが多いのだとか。

野口さんは、
現場を知っている人間と知らない人間との決定的な差は、
「何とかしなければならない」という気迫の違い、とおっしゃっています。

また、現場を「知る」ことは、同時に「背負う」ことでもある、と。

そして、野口さんは、ご自身が経験してきたことを、
「本」はもちろん、講演会、ラジオ、テレビなどを通して、伝えています。
gomihiroimae.jpg
(↑清掃活動前の野口さん)

そのように、熱く思いを伝えることによって、
徐々に参加者が増えていったのが、富士山の清掃登山でした。

今回のクリーン・キャンペーンにも全国からたくさんの応募があり、
抽選で選ばれた約200名が参加しました。

「富士山を清掃する」と言うと、ごみ袋を手に、
頂上まで登りながらゴミを拾っていくと思われます。
たしかに、過去にはそういう活動をしていましたが、今は違います。
森林限界の5合目より上には、過去の活動の結果、もうゴミはほとんどないそうです。

今、私たちが清掃活動を行っているのは、樹海などの森の中。
約30年ほど前に不法投棄されたゴミが、たっぷり地中に埋まっているのです。
そういった過去のゴミを掘り起こす作業をしています

ちなみに、今回、私たちは、大きなベッドを掘り起こしました。
bed.jpg

まさか、富士山の清掃活動が、
ゴミを、拾うのではなく、掘り起こす作業だなんて、
参加するまでは、私もまったく知りませんでした。

野口さんも、現場の声を伝えて続けていきたい、とおっしゃっていますが、
私もたった2日間とはいえ、現場を知った人間の1人として、
私が見たこと、感じたことをしっかりと伝えていきたいと思いました。
cichyugomi.jpg
(↑土の中に埋まっていたものの一部。自転車まで!)

graceでは、27日(火)・28日(水)の15:20ごろ〜
富士山報告をしますので、よかったらお聞きください。
また、明日以降、このブログ「ゆきれぽ」にも写真とともにアップしますね。

それから、今日ご紹介した本『自然と国家と人間と』も、ぜひ、読んでください!

地球上の全員が、野口さんと同じことをするのは無理だけど、
耳を傾ける、知ることは誰でもできると思うの。
少しでも関心をもっていただけたら、嬉しいです。

yukikotajima 10:34 pm