36『サッカーニッポン代表のすべらない話』
2010年6月14日
2010 FIFA ワールドカップ南アフリカ大会、連日、盛り上がっていますね。
開会式での大きなフンコロガシのパフォーマンスに、
躍動感あふれる女性たちの踊り、そして、民族楽器ブブゼラ。
それら全てにアフリカのソウルを感じました。
日本人の繊細さもいいけれど、
南アのいい意味での大雑把なところも、それはそれで、いいもんだな、と思いました。
さて、前置きが長くなりましたが、
今夜、ついに、その南アフリカで、日本代表が初戦を迎えます。
不屈のライオン、カメルーンに勝てるかどうか?
今夜の試合を楽しみにされている方も多いと思います。
そこで、今日は、サッカー日本代表を様々な角度から楽しめる本をご紹介します。
『サッカーニッポン代表のすべらない話 / 夏海 樹良(ベースボール・マガジン社)』
今年の4月に出たばかりの新しい本です。
著者の夏海 樹良(なつみ・きら)さんは、
Jリーグ創設の1993年からサッカー取材に取り組んできた方です。
そんな日本代表を間近で見てきた夏海さんならではの裏話が満載です。
それぞれの項目のタイトルを見ただけでも興味をそそられます。
例えば・・・
『オシムがコギャルに変身!?』
『猪木さんじゃなきゃダメなんです』
『ジーコ監督が残した「ちょっといい話」』
などなど、気になるタイトルだらけです。
この中から1つ、掘り下げてみましょう。
『猪木さんじゃなきゃダメなんです』のエピソード。
ワールドカップ出場などのおめでたい時に、
選手全員がピッチ上に集合し、アントニオ猪木さんの雄叫びパフォーマンスをし、
喜びを表現するのを見たことがある方もいるかもしれませんが、
これは、日本代表の伝統なんだとか。
ある時「ハッスル」が流行り、ハッスルに変わりそうになった時も、
イレブンで話し合いが行われ、「1,2,3・・・」が守られたのだそうです。
ちなみに、このパフォーマンスを行う時に、音頭をとる選手も決まっているそうです。
アントニオ猪木さんに敬意を表して、
チームで一番のアゴの持ち主にお願いするそうな。
今まで誰が音頭をとってきたのかに関しては、是非、本を読んでみてね!
という感じのエピソードが満載です。
試合中、選手や監督を見ながら、
彼らの日常を想像される方はいないでしょうが、
彼らも1人の人間です。失敗もするし、喜怒哀楽もある。
そう考えると、みんながとても近く感じられませんか?
また、スタッフの皆さんの奮闘ぶりも読んでいて、面白かったです。
表に出ていないところで、様々なスタッフが日本代表を支えています。
私はこの本を読んで、試合中の水分補給のシーンも注目したくなりました。
実は、海外の試合で選手が飲む「水」一つを用意するのも大変なことらしいのです。
『サッカーニッポン代表のすべらない話』には、
笑えるエピソードはもちろん、日本代表の雑学なども書かれていますので、
サッカー好きの方は、是非読んでみてください。
気になる話題だらけなので、一気に読めると思いますよ!