女性の品格 〜装いから生き方まで〜
2007年5月21日
PHP研究所から去年10月に出版された、
坂東眞理子(ばんどうまりこ)さんの『 女性の品格—装いから生き方まで 』
を読みました。
坂東眞理子さんは、富山県のご出身です!
富山のことも少し触れられています。
「品格」といえば、藤原正彦さんの『国家の品格』が出版されて以来、
様々な「品格本」が出版されました。
中でも、ダントツトップの人気となっているのが、この『女性の品格』です。
本の帯には「強く、優しく、美しい女性になるための66の法則」とあります。
女性の社会進出、活躍が当たり前となった今、
男性と同じように(中にはそれ以上に)働いている女性も増えてきました。
そんな女性達に、品のない男性を例にあげて、
「こういう人間にはならないように」と注意を促しつつ、
「女性らしい価値観をもって欲しい」とおっしゃっています。
こう書くと、男性批判本?などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
そんなことはないですよ。男性が読んでも大丈夫です。
女性に向けたというよりも、人間に向けた本といってもいいと思います。
人によっては目新しい発見はそんなに無いかもしれません。
でも、頭ではわかっていても、きちんと行動に移せているか、
といったら…全くできていない。という私のような方もいらっしゃるのでは。
何が自分に足りないのか確認のために読む、というのもいいかもしれません。
私は、第5章の「品格ある人間関係」が一番心に響きました。
響いたというのは、感動というよりも反省に近いかな。
あと、なるほど!と思ったのは「装い」について。
パーティなどで着る服よりも普段着の方が使用価値があるのだから
上質なものを買うべき、なんですって。
私は、どちらかというと逆でした。
坂東さんによると「人間としての基礎力」を持つことが大切なんだとか。
これは、簡単に言うと「強さと優しさを持つこと」。
また「自分がしてほしくないことは人にしない」ことは、
品格のある生き方の基本(ちなみにこれは孔子の教え)。
例えば、どんな女性だろう…と思ったときに頭に浮かんだのが、
映画『博士の愛した数式』の主人公の女性(深津絵里さんが演じています)。
映画をご覧になっていない方には???といった感じでしょうが、
「強さと優しさ」の両方を兼ね備えていて、「人の痛み」がわかる女性です。
『女性の品格—装いから生き方まで』。
気になる方は、是非♪