17『NINE』
2010年3月24日
先週公開の映画「NINE」を見ました。
だいぶ前から流れていた予告編がとても素晴らしく、
一瞬にして心をわしづかみにされ、公開の日を心待ちにしていました。
ミュージカルも大好きですし♪
予告編で見た、豪華女優陣のステージ上での妖艶さが色濃く出た映画かと思いきや、
それは、あくまで彼の妄想で、
映画のほとんどは、映画が撮れなくなってしまった、
映画監督グイドの苦悩が描かれていました。
牧内さんもおっしゃっていましたが、
『人間失格』の世界感に通ずるところがありました。
ダメ男なのに、女性にもてまくるところなんで、まるで一緒。
さらに、豪華女優陣がたくさん出てくるところも。
映画を見ながら、私は、ダメ男グイドに、まったく魅力を感じず、
もっと潔くなればいいのに!(怒)と、イライライライラ。
でも、だからこそ、対照的な女性たちが、より強くたくましく、そして美しく見えたのですが。
華奢な印象のグイドの奥さまを演じたマリオン・コティヤールも、
最初は、優しすぎる印象でしたが、強さを身に付けた後は、とてもかっこよかったですし、
ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマンも、目力がすごかったです。
そして、誰よりも私が釘付けになったのが、ファーギ—。
ドスがきいていました。すごみがありました。
彼女の舞台上での存在感、歌声に、圧倒されながらも、それが、とても気持ちよかったです。
ナヨナヨのグイドを一喝してくれている感じで。
また、それとは逆にケイト・ハドソンの陽気で華やかなステージも素敵でした。
女性の数だけ、見どころがありました。
まぁ、その分、グイドのダメっぷりが目立つのですが…。