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7『おとうと』

2010年1月30日

今日公開の映画『おとうと』を早速見てきました。

客層は、私の親&その親くらいの年齢の方が多いように思いました。

自由な弟に振り回される姉と、姉の家族の物語です。
姉を吉永小百合さん、弟を笑福亭鶴瓶さんが演じています。

弟の破天荒な振る舞いは、テレビのバラエティ番組で見る鶴瓶師匠そのままで、
面白い言動に、劇場内では何度も笑いが起こっていました。
まるで、公民館での落語を見ているような、あたたかな雰囲気でした。

また、この映画の面白さは、鶴瓶師匠だけではなく、
ふとした家族の会話の中にも感じられました。
姉と義母の会話とか、義母のつぶやきとか。

会話もテンポがよく、小気味好く、とっても気持ちよかったです。

しかし、ただアハハと大笑いしているだけではありません。
家族ならではのケンカ、悩み、そして、絆など、
家族のいい部分と悪い部分が包み隠さず描かれ、
見た人皆が、必ず、どこかに共感せずにはいられない作品になっていると思いました。

また、この映画は最後のシーンが素晴らしかったです。
時々、本編の濃さから想像もできないくらいに、あっさり終わってしまって、
「あれ?もう終わり?」と、終わったことにすら気付かないような作品もありますが、
この作品は、非常に満足度の高い終わり方でした。

最後の最後に、涙がじゅわっとあふれてきて、
エンドロールが終わって、劇場内が明るくなるまでに、
流れてきた涙を止めることができませんでした。

とってもあたたかい素敵な作品でした。

yukikotajima 7:06 pm