4『ファースト・プライオリティ』
2010年1月10日
今から2年前の、私が29歳の時に読んだ小説
『ファースト・プライオリティ』を突然読みたくなって、
再度、読んでみました。
というのも、この本は、31の作品が収められた短編集なのですが、
主人公が全員、今の私と同じ、31歳なのです。
自分にとって、一番大切なのは、何をする時間か?
と聞かれたら、あなたは、どのように答えますか?
この本に出てくる31人の31歳の女性は、皆、ゆずれない何かを持っています。
その「ファースト・プライオリティ(最優先なこと)」のおかげで、
自分自身を保っている方もいれば、逆に苦しめられている人もいます。
ここに出てくる人たちは、本当に様々です。
結婚している人、子供のいる人、独身の人、仕事にもえる人…。
きっと、この中に、あなたと似ている人がいるはずです。
20代とも違う。30歳とも違う、31歳という微妙な年齢。
そんな彼らの日常が、切り取られています。
まるで、同い年の友人たちの丸裸の心を覗いているようでした。
悩んでいるのは、自分だけではない。
みんな、何かを抱え、生きている。
でも、自分の生き方を決めるのは、自分。
どのような選択をし、どのような道を進んでいくのか決めるのは、自分。
ということに、あらためて気付かされました。
ふと思い出して、突然、再度読んだ小説『ファースト・プライオリティ』。
私にとって、今、必要な本だったから、突然、思い出したんでしょうね。
そういえば、2年前に読んだ時よりも、主人公たちが幼く、そして、かわいく見えました。
31歳もまだまだ若造ってことですよね。
本を読んだ後は、ちょっとだけ肩の力が抜けたように思います。
是非、私と同い年の31歳の女性の皆さん、読んでみてください!