3『単純な脳、複雑な「私」』
2010年1月4日
今日のキノコレで、朝加さんにご紹介頂く本です。
私も読んだので、私からは軽くご紹介します。
『単純な脳、複雑な「私」(朝日出版社)/池谷(いけがや)裕二』
ここ数年、ずっと人気の脳科学本です。
読む前に、本をパラパラっとめくった時は、
ウッ、難しそうだ…。と思ってしまいましたが、杞憂に終わりました。
著者の母校の後輩たちである高校生への講義をもとにした本で、
自分自身も生徒になった気分で本を読むことができました。
例え話も面白く、印象に残ります。
例えば、他人は、自分の顔の右半分しか見ていないから、
女性の方は、時間が無ければ右半分を念入りにメイクするといいよ、とか、
理系の人は、薬指よりも人差し指のほうが短いよ、とか、
とてもわかりやすいのです。
また、携帯のQRコードを使って、動画も楽しめるので、
まさに、授業を受けている感覚になりました。
私が一番印象に残ったのは、
脳は賢い部分もあれば、テキトーなところもあるということ。
例えば、池谷先生によれば、
恋愛は、脳が盲目になって、奇妙な妄想が生まれた結果で、
脳の視点からみると、滑稽な心の飾り物なんだとか。
なんか、かわいくないですか?お茶目というか。
脳が照れているみたいですよね。ちょっと言い訳っぽいし。
他にも、「ひらめきは寝て待て」とか、
「心が痛むときは、脳でほんとに痛みを感じてる」なども印象に残りました。
色々なことを考えすぎて、訳がわからなくなってしまった方は、
この本を読んでみてください。
きっと心が(脳が?)楽になると思いますよ!
なんてったって、本のタイトルが
『単純な脳、複雑な「私」』ですから。
『キノコレ』は、今日の13:45頃〜です。聞いてね!