ゆきれぽ

2025年1月15日

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『はにわラソン いっちょマラソンで町おこしや!』

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今年も富山マラソンの開催が決定しました。
11月2日(日)です。
しかも今年で10回目だそうです。
おめでとうございますー!

私はこれまで6回参加しましたが、今年ももちろん参加する予定です。

その前に、3月のふくい桜マラソンにもエントリーしているので、
今はふくいに向けて練習をしています。
近々どこかのマラソン大会に出る予定の皆さん、お互い頑張りましょう!

その一方で「高いお金を払って辛い思いをして何が楽しいの?」と思う方もいることでしょう。

その気持ちよくわかります。私も以前はそう思っていましたから。
でも、走るようになった今は楽しいと思えるのですよ、不思議なことに。

マラソン大会で多くの皆さんが応援してくださるのも、楽しいと思える理由のひとつです。
走っていると辛い時間帯もあるのですが、そんな時はより声援が力になります。

ですが、私たちランナーが大会で気持ちよく走れるのは、
コース上で声援を送ってくださる方たちだけでなく、
運営スタッフ、ボランティア、スポンサー、
それから住民の皆さんの協力など、多くの皆さんのおかげなのですよね。

今日は、読んだ後にそういった多くの皆さんに対して、
あらためて感謝の気持ちでいっぱいになった一冊をご紹介します。

『はにわラソン いっちょマラソンで町おこしや!』
蓮見恭子
双葉文庫

『はにわラソン』は、マラソン大会の開催を目指して奮闘する裏方たちの物語です。

タイトルに「はにわ」とありますが、古墳の町として知られる、とある地方都市で、
市長が町おこしのためにマラソン大会を開催することを思いつき、
前職でマラソン大会の運営に携わっていた職員の拓也に丸投げします。

拓也は大会準備チームを立ち上げ、開催に向けて動き出すのですが、
チームのメンバーは未経験者ばかりな上に、コース設定も難航。
さらに反対派の住民たちの対応に追われるなど、全くスムーズにいきません。

ですが、ウィンウィンの関係を築くことをポリシーにしている拓也は、
それぞれの問題と向き合い、お互いにとってのいい方法を模索していきます。

果たしてみんなが満足のいくウィンウィンな大会とは、どんなマラソン大会なのか。
この続きは本を読んでお確かめください。

『はにわラソン』は、ストーリーが面白かったのはもちろん、
一人の市民ランナーとしてマラソン大会に関わる全ての皆さんに対して
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
また、お仕事小説としても楽しめました。
仕事への取り組み方をはじめ、問題が起きた時の対処法、
例えば無茶ぶりにどう向き合うかなど、学びや気付きも多い一冊でした。

ですから市民ランナーやマラソン大会の関係者はもちろん、
お仕事をされている皆さんも読んでみてください。
読んだ後はきっと「自分も頑張ろう!」と思えるはず。
そういう意味では今年の読書はじめの一冊としてもオススメです。

また、まちづくり、ワインづくりに興味のある方や、
箱根駅伝、古墳や埴輪が好きな方もぜひ。
マラソン以外のお話も面白いですよー。

『はにわラソン いっちょマラソンで町おこしや!』は、
双葉社の文芸総合サイト「COLORFUL」で冒頭シーンの試し読みができます。

⇒ https://colorful.futabanet.jp/articles/-/3995

また、こちらのサイトには、田島のブックレビュー(本紹介)も載っていますので、
あわせてお読みください。

⇒ https://colorful.futabanet.jp/articles/-/4045