『すし本 海から上がって酢飯にのるまで』
2024年9月18日
海なし県の群馬から富山に来てもうだいぶ経ちましたが、
富山に来てからよく食べるようになったものがあります。
それは、お寿司です。
スーパーのお寿司もよく買いますし、
お得な回転寿司のランチも好きです。
また、昔ながらの町のお寿司屋さんでお酒と共に味わうこともあれば、
時には高級なお寿司屋さんでコースをいただくこともあります。
高いお寿司はもちろん美味しいけれど、手頃なお寿司も好きです。
いずれにしても富山に来て、お寿司が好きになりました。
最近は「寿司といえば、富山」という
富山県のキャッチフレーズをよく耳にしますが、
あなたは、お寿司は好きですか?
そして、よく召し上がっていますか?
***
今日はお寿司に関する本をご紹介します。
『すし本 海から上がって酢飯にのるまで』
岡田大介
ビジュアルだいわ文庫
先日、明文堂書店 高岡射水店に行ったら、
すし本コーナーができていました。
この本、5月の発売以来ずっとよく売れているそうです。
私もようやく読んでみました。
最初に言っておきます。
この本を読むと、きっとお寿司が食べたくなります。
私も読んだ翌日の昼に回転寿司に行ってしまいました。
だって写真のお寿司がどれも美味しそうなんですもの。
オールカラーで、どのお寿司も思わず手をのばしたくなるほどです。
著者の岡田さんは、すし職人でありながら、釣りも大好きだそうで、
この本では、すし職人目線と釣り人目線の両面から
すしの美味しさを紹介されています。
つまり『すし本』は、釣り好きのすし職人による「すし図鑑」です。
その数なんと107種類!
それぞれのすしダネが「すしのページ」と「魚のページ」にわかれていて、
お寿司だけでなく、魚そのものの姿を見ることができます。
また、魚の生態や釣り方、寿司の味わい方など
様々な角度から「魚とすし」について学べます。
私が心惹かれたのは、それぞれの魚の美味しい食べ方です。
例えば、マグロの赤身は塩・コショウで食べても美味しいそうです。
また、程よく塩茹でされたホタルイカは特別な味付けは不要なんですって。
酢飯とホタルイカだけで十分なんだとか。
そういえば、ボイルされたホタルイカは酢味噌や生姜醤油とはよく食べるけど、
酢飯と共に食べることって、あまりないかも。
来年の春、食べてみたい!
こんな感じでプロならではの食べ方を教えていただけます。
岡田さんには、あえて握らないネタもあるんですって。
写真を見ると、シャリの上に何ものっておらず、横にすしダネが並んでいます。
そして、食べ方も丁寧に書かれているのですが、
こんな食べ方があるなんて!と驚きつつ、
脳内で妄想しながら食べてみたら、確かに美味しかったです。(笑)
いったいそれは何?と気になる方はぜひ本を読んでお確かめください。
岡田さんは、「すし屋さんは、もっと気楽で、自由で、幸せな場所だ」と言います。
そして、『すし本』は「肩の力を抜いて、すしの美味しさを楽しんでいただきたい」
という思いを前提に書かれたそうです。
実際、とても読みやすかったです。
岡田さんのすし愛・魚愛にあふれた、
まるでそれぞれの魚たちへのラブレターのような一冊でした。
特にそれぞれの魚の美味しさの表現が素晴らしいので、
ページをめくる度、食べたくてたまらなくなりました。
お寿司がお好きな皆さん、ぜひ読んでみてください。
また、釣り好きな皆さんも。