『知りたいこと図鑑』
2024年8月14日
8月も中旬ですね。
お子さんたちは、夏休みの宿題の進み具合はどんな感じですか。
今日ご紹介する本は、
夏休みの自由研究どうしよー!というお子さんにも、
いろいろ学び直しをしたい、という大人にも、
お盆休み、暇だなあ…という方にもおすすめの一冊です。
『知りたいこと図鑑』
著者:みっけ
株式会社KADOKAWA
この図鑑は発売からまもなく1年が経つのですが、
ラジオでおなじみの明文堂書店 高岡射水店 野口さんによると、
ずっと売れ続けている人気の本だそうです。
著者の「みっけ」さんは、デザインが好きで
知りたいこと、楽しいことを作品にしてSNSに投稿している方です。
この図鑑は、『知りたいこと図鑑』というタイトルのとおり、
様々なジャンルの知りたいことを知ることができる一冊なのですが、
ただの図鑑ではありません。
なぜなら、見ても楽しめるから。
この図鑑は、みっけさん自身が知りたいことを
デザインと組み合わせて表現したものを一冊の本にしたもので、
3つのパートに分かれています。
まずは「日常の教養」です。
例えば、洗濯表示、お肉の部位、コーヒーの種類などのほか、
夜明けと夕暮れをあらわす言葉、涙をあらわす日本語なんてものもあります。
次は「大人も覚えておきたい学習」のパートで、
国の名前、首都、国旗、元素などの項目があります。
最後は「毎日を彩るおしゃれ知識」です。
こちらでは、誕生石、香りの種類、星座などについて知ることができます。
その数、なんと142作品です。
なんで「作品」なのかというと、
すべての項目がイメージにあわせたデザインで表現されているからです。
それも、ページをめくる度、「次はこうきたか!」
と突っ込みたくなるユニークなデザインなので、
見ているだけでも頭の中がほぐれていく感じで楽しめます。
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例えば、ヨリミチトソラっぽい雑学で言うと、
「夜明けと夕暮れをあらわす言葉」は、スマホのホーム画面をモチーフに、
それぞれの空の写真と言葉がアプリの用に並んでいて、とても素敵です。
夕暮れをあらわす言葉には、
「雀色時(すずめいろどき)」「暮紛れ(くれまぎれ)」
なんてものもあるんですって。
ヨリミチトソラの放送中「ちょうど今は雀色時ですね」なんて言ってみたい!
日本語つながりだと、表紙のデザインにも使われている「雨をあらわす日本語」は、
飴をモチーフに、飴の袋に雨をあらわす日本語とその説明が書かれています。
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思わず笑ってしまったのは、「臓器の位置とはたらき」です。
だって、モチーフがスカジャンなんですもの。
人の臓器が書かれたスカジャン、かなりインパクトがあります。
さらに、それぞれの臓器にいたっては、名刺をモチーフにしていて、
例えば「心臓」は、「株式会社ひと」の一人で、
「全身に血液を送り出すポンプ担当」とあります。
ってことは、私は株式会社 田島悠紀子の社長で、
それぞれの臓器は従業員ってことか。
それなら、もっといたわらなきゃいけないなあと思ったりして、
そんな妄想も楽しい時間でした。
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普通の図鑑とは違って、ユニークなデザインありきなので
見ているだけでも楽しめます。
ですが、もちろん見て終わりではなく、しっかりと学ぶこともできます。
私が、へえと思ったのは「ハットの種類」「メガネの種類」などです。
たしかにハットもメガネも色々な形があるよなあ、と勉強になりました。
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それから、この図鑑はクイズ本としても楽しめます。
クイズ形式になっているわけではないのですが、
項目によっては、周りのひとにクイズを出したくなるのです。
例えば「略語」の項目から一問。
「ワイシャツ」は何の略語でしょう?
正解は…
「ホワイト・シャツ」です。
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といった具合に、いろいろな楽しみ方が出来ますので、
お盆中、この本が家にあるだけでも、結構盛り上がれるのではないかしら。
また、お子さんは自由研究のヒントを見つけることができるでしょうし、
大人の皆さんは学び直しにぴったりです。
ちなみに、図鑑ですが単行本くらいのお値段なのも魅力的です。
あなたも一家に一冊いかがでしょう。