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ブラッドダイヤモンド

2007年4月22日

昨日に続き映画の話題。
しかし、中身は真逆。
この感想を読んだ後に、昨日の感想を読んだら、
あまりにも能天気過ぎて、ちょっと恥ずかしい・・・。
まぁ、映画は様々な味わい方があるということで、、、。

今日見たのは、『ブラッド・ダイヤモンド』。
この映画は一人でも多くの人にすすめたい映画です。
私の中で今年一番の映画は、今までは「ドリームガールズ」だったけど、
今日、この映画がトップになりました。

内戦が続くアフリカ。
不法に取引され、反乱軍の武器購入費に充てられる、
紛争ダイヤ「ブラッド・ダイヤモンド」。

主人公は、レオナルド・ディカプリオ演じる、
アフリカ生まれの元傭兵のダイヤモンド密売人アーチャー。
平気で嘘をつき、だますこともなんとも思わない。
したたかで、冷酷。
しかし、人との関わりの中で、そんなアーチャーに少しずつ変化が。。。
アーチャーも人間なんだ、と感じられる場面も出てきます。
しかし、だからといって、これが本心なのかどうかはわからない。
この人は信用してもいいものか。これも嘘か?

そして・・・。
衝撃のラストが待っています。

映画としては、最後の最後までどうなるかわからず、
ハラハラドキドキ楽しめました。

でも、同じようなことが現実にも起きていること考えると、
「面白かった」では済まされません。

「信じる」。
この映画のキーワードのひとつのように思います。
どうしたら、相手を信じることができるのか。

すっかり洗脳されてしまった多くの少年兵たちを救うにはどうしたらいいのか。
言葉で説得しようにも、彼らは銃を持っていて近づくことも出来ない。
その彼らの銃の資金源が、ブラッドダイヤモンド。
不正に輸出されたダイヤモンドです。
そのダイヤを先進諸国の人々が、高いお金を出して買い、身に着けている。
のんきなもんです。
恥ずかしながら、私もこの映画を見るまでは知りませんでした。
(もちろん正規ルートのダイヤモンドもたくさんあります。
 でも、時々、紛争ダイヤも混ざっているそうです。
 この見分けは難しいのだとか・・・)

映画の中で特に印象に残っているのが
「この国は、国民全員が難民・・」
という台詞。

同じ地球に生まれ、言葉や文化は違えど、
人間として生きていることに変わりはないはずなのに、
なんでわかりあえないのだろう。
戦いはなんで終わらないのだろう。

正直、私にはその答えはわかりません。
でも、映画を見る前と見た後では、
これらの疑問の捉え方が異なっているのは確かです。

私にとっては、ひとつの知識が増えただけでなく、
それによって、世界の捉え方が大きく変わった衝撃的な映画でした。

目を覆いたくなるようなシーンもたくさんありますが、
私は、多くの人にこの映画を見ていただきたいと思います。

yukikotajima 11:03 pm