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『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』

2023年9月13日

今週末は3連休ですね。
連休最終日18日の月曜は、国民の祝日の「敬老の日」です。

いまだに敬老の日と聞くと、9月15日を思い出す方もいるかもしれませんが、
9月の第3月曜日になったのは2003年からですから
変わってから、もう20年も経っています。

2003年の平均寿命は、男性が78.36年、女性が85.33年でした。
最新の2022年は、男性が 81.05年、女性は87.09年と、
20年前に比べると平均寿命は延びています。

人生100年時代とも言われていますが、
あなたは、どんなおじいちゃん、おばあちゃんになりたいですか?

できれば何歳になっても元気に暮らしたいものですが、
そのために、どんなことをしたらいいのでしょうか。

例えば、実際に100歳を超えても元気な方の生き方から学んでみるのはいかが?

今日ご紹介する本は、今年ずっと話題になっている一冊です。

『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』
石井哲代(いしい・てつよ) 中国新聞社
文藝春秋


「哲代おばあちゃん」というのは、
広島県尾道市の山あいの町で畑仕事をしながら一人暮らしをしている
石井哲代(いしい・てつよ) さんのことで、
広島で大人気のおばあちゃんなんですって。

哲代おばあちゃんは、もともとは小学校の先生で、
子どもはおらず、20年前にご主人が亡くなってからは一人暮らしをしているそうです。

本のタイトルには「102歳」とありますが、現在は103歳です。
アニメ映画にもなった漫画『この世界の片隅に』の「すず」さんより
5歳年上なんですって!

この本は、「中国新聞」の連載記事をまとめたもので、
哲代おばあちゃんの日記を中心に、
「健康で長生きするための八つの習慣」や「長生きレシピ」などが載っています。

話し言葉そのままの文章ですので、
本を読むというより、まるでお喋りを聞いているかのようです。
文章からチャーミングな人柄や優しい笑顔が見えてきて、
読んだ後は、私も頑張るか!と元気になれます。

そもそも哲代おばあちゃんが、とても元気なのです。
哲代おばあちゃんは、若い頃からずっと
「さびない鍬(くわ)でありたい」思ってきたそうです。
体も頭も気持ちも、使い続けていればさびないと言います。

一方、できないことは人に助けてもらったり、
自分のテンポを大事にしたりして、無理をしないようしているそうです。

哲代おばあちゃんは一人で暮らしていますが、ひとりぼっちではありません。
親戚や近所の方など、周りの方たちから愛されています。

例えば、近所の子どもたちが学校に行くのを
哲代おばあちゃんは、毎朝、家の外で見送っていたそうなのですが、
ある日、寝坊してしまったのだとか。
すると、子どもたちが心配して玄関のチャイムを鳴らしてきたのですって。
そして、おばあちゃんの姿を確認して、ほっとして学校に行ったそうで、
哲代おばあちゃんは「どっちが見守りしていたのかわからない」
と日記に書いているのですが、心温まるいいエピソードだなと思いました。

哲代おばあちゃんの日記には、
その時に感じた素直な気持ちが感じたままの言葉で綴られています。
特に嬉しいことがあった日は、
読んでいる私まで思わず笑ってしまうほどにハイテンションです。
ちなみに、哲代おばあちゃんは、喜びの表現はあえて大きくしているそうですよ。

気付けば、すっかり私も哲代おばあちゃんのファンの一人になっていました。
ほんと、読んで元気になりました!

哲代おばあちゃん、ありがとうございました。
これからもずっとお元気でいてくださいね。
私もこの先、体も頭も気持ちも錆びないように、ちゃんと使い続けていこうと思います。

敬老の日を前に、あなたもぜひ哲代おばあちゃんの声に耳を傾けてみては。

yukikotajima 11:59 am